2007年3月のエントリー 一覧

小説「ゆるい眠り」

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  • 書籍

本屋さんの入口に平積みされていて読んでみたのがこの「ゆるい眠り」。江國香織の短編集で、淡い恋愛体験を題材にした作品が収められています。

タイトルにある「ゆるい眠り」というお話は、結婚している耕介と不倫関係にある「私」が別れてから立ち直るまでのストーリーです。「私」は、耕介のところに新聞配達をしていた高校生とその弟に慰められ、癒されながら、どれだけ耕介が大切な存在だったかを知ることになります。耕介の妻に嫉妬し、眠れない日を過ごす彼女の姿はかなり切ないです。最後はぜひ報われてほしいと思わずにはいられなかったですね。イタズラ電話を通して、耕介と無言の会話をするシーンは、本当に切なくなってきます。

他にもさまざまな作品がありますが、僕の中で印象的だったのは「災難の顛末」というお話。さっき紹介した「ゆるい眠り」は、最後はきれいな形で終わっていますが、この作品はちょっと後味が悪いです。ストーリーのあらすじとしては、結婚直前とまで言われた今日子が飼い猫からノミをもらってしまい、だんだんと壊れていくというものです。最後まで読むと、今日子自身の本当の姿が見えてきてしまってすごく悲しくなります。誰かに愛されている自分自身が好きっていうのが分かるシーンを見ると、やはり落胆してしまいますね。できればこんな感じで終わりにはなりたくないですね。

本当に数ページで終わってしまう作品もあったりして、「あれっ」と思うかもしれませんが、たまにはこんな感じのさらっと読める本を読むのも全然悪くないですね。いろんな形の恋愛があって、けっこう楽しめる本だと思います。

帰郷

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  • 日記

いきなりですが、飲み会明けの次の日に実家に帰ってきました。今は実家からこのブログを更新しています。かなり早くに出発したにもかかわらず、着いたのはお昼。下手をすると東京に行くより時間がかかるこの距離感はなんとかならないんでしょうか。

でも幸いなことに、昨日からJRやKTR(北近畿丹後鉄道)のダイヤが変更になって、わりと接続はよくなったようです。お正月以来の帰郷になるんですが、3ヶ月程度の期間でもちょこちょこ変化していてびっくりすることもあります。時間の流れが止まったような地域ではあるのですが、それでもゆっくりとは変化しているみたいです。

さて、なぜ実家に帰ってきていたかというと、ちょうど母方の祖父の一周忌があったからなのでした。家に着くともうすでに読経は終わっていて、お昼ご飯を食べて解散するだけでした。ちょっとだけ何のために帰ってきたのかを見失いそうになりながらも、ひたすらご飯を食べてまったり過ごしていました。

ちょうど夜の9時から「華麗なる一族」の最終回をやっていたので、一緒になって見ていました。全然ストーリーは理解していないのですが、かなり壮絶そうということだけは分かりました。最終回だけでもこれだけ壮絶なんだから、初めからちゃんと見とくんでしたね。(でも、ちゃんとキャプチャリングはしてたりします。)

すごくまったりとした休日。こんな過ごし方もありなんだろうけど、なんだかね?。どちらかといえば、友達と飲み会してる方が気楽といえば気楽かな。

再び飲み会

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  • 日記

今日は、夕方からは飲み会に行ってきました。お店のチョイスは後輩におまかせ。僕はただ単についていくだけです。前もそんな感じだったけど、今回は前にもまして手抜き気味。。。

今回行った場所は、三宮にあるアラビアンロックです。ここでは、アラブの雰囲気を実感できるように部屋の装飾も凝っていて、なかなか面白いです。また照明も落とし気味なんで、好きな人にとってはすごくいい店のように感じると思います。ちなみに僕はけっこう好きなほうです。

[web] アラビアンロック 神戸店 - はてなマップ

この建物に入るとき、本当なら(アラジンとかで出てきそうな)ランプのふたを開けて扉を開けないといけないんですが、それが分からなかったんで無理やり扉を開けてしまってました。それに気づいたのが帰るときで、ちょっと恥ずかしい思いをしてました。。。

お店はかなり繁盛しているようで、2時間で会計をするように言われました。確かに完全個室のような形で、ちょっとしたアトラクションもあったりするので人気も絶えないでしょうね。料理もいろいろと凝った部分があって、それを見るだけでも楽しいし、話のネタにもなります。僕が見た中では、サラダがランプを模したように盛ってあったり、シチューに卵とクリームを入れてあったりしてました。

あと、「天国と地獄」というロシアンルーレット風の料理もありました。これは、言ってしまえばアスパラのベーコン巻きなんですが、4本の中の1本が唐辛子満載の激辛ベーコン巻きも混ざっているのです。僕らは3人だったので、みんなが取ると1本余るわけなんですが…。みんな食べても誰も辛くないって言ってます。つまり、余った1本が激辛だったわけですね。みんな運がいいというかなんというか。(でも、その後のじゃんけんで負けたので、結局食べる羽目になりました。)

明日のこともあるんで、ここでは3杯ほど飲んで終了。それから時間が余ってたので、ラウンドワンで2時間ほどビリヤードしてました。僕以外の2人は初めてだったらしくちょっと危なっかしいところもあったんですが、最後のほうではけっこうな上達ぶりを見せていました。

話したことは些細なことが多かったけれど、気分転換するにはいい飲み会だったんじゃないかなと思いました。もうちょい話すネタがあってもよかったかなとは思ったけど、就活の話をしてもしょうがなかったんであれでよかったかな。

送別会

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  • 大学生活

昨日は、研究室の掃除も兼ねた送別会がありました。修論提出まではいつも来ていたM2のみなさんが研究室に来なくなって約2週間。ひさびさに顔を合わせたものの、これを最後に会う機会がめっきり減ってしまうのはすごく寂しいですね。

今回行ってきた店は、三宮の「樽八」というところでした。すごく安くて飲めそうな場所だったんですが、990円の飲み放題コースはほとんど選択の余地がなく、ちょっと困りました。ひたすらビールばかり飲んでました。

[web] 手造り居酒屋 樽八 - はてなマップ

ビールばかりでお腹もいっぱいになり、2時間経つと早々に次の会場へ。今度はアジアンキッチンという、辛めの料理が出まくるお店に行きました。

[web] アジアンキッチン三宮店 - はてなマップ

お店に入った時は、他のお客さんもなくわりとまったりと話してました。先輩がインドに行ったらしく、その時の話で盛り上がってました。やっぱり貧富の差が激しく、お金がない人ほど信頼できないらしい。ちょっと心を許すとすぐに騙されるらしいんで、あまり簡単に信頼してはいけないらしいです。でも、それなりに見どころはあるようで、タージマハルとカンジス川は見る価値ありとのこと。行く機会があれば、ぜひ行ってみたいですね。

かなりひさびさに研究室で飲み会した気がしますが、めずらしい話も聞けて楽しかったです。このメンバーで飲むことは今後はないのが少しさみしいですが、先輩方の今後の健闘をお祈りしています。

Solarisの基本コマンドをインストール

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  • サーバ管理

Solarisを最小構成でインストールしたとき、通常なら入っているはずのコマンドがなくてどうしようもなくなるときがあります。特に、ソフトウェアをコンパイルするためのCコンパイラが入っていない場合などは、かなりの支障をきたすことになります。そのような状況を打破するために、自分自身でコマンドのパッケージを取得してインストールすることになります。

まず、パッケージを入手するために、Sunfreeware.comに行ってダウンロードしてきます。

[web] sunfreeware.com

このページの右側にSolarisのバージョンとアーキテクチャを選択するリンクがありますので、これを選択します。もしアーキテクチャが分からない場合は、unameコマンドを用いて調べます。

すると、パッケージの一覧が表示されるので、ここでインストールしたいパッケージを選択します。

ダウンロードするファイルが「XXX-local.gz」であることを確認しましょう。ファイルを選択してダウンロードし、ファイルを展開します。それから後は、展開後のファイルを実行すればOKです。

Solarisの基本スペックを確認する

  • 更新日:
  • サーバ管理

サーバを管理していると、「そういや、このマシンのCPUスペックってどのくらいだっけ?」と思うときがあります。そんなときに、それを調べるコマンドを知っていると便利ですよね。わりと基本コマンドなんですが、僕の場合なんかだと普段あまり使わないので、度忘れすることもしばしば。そんなわけで、ここにメモとして残しておくことにします。

ここでいう基本スペックとは、CPUのクロック数、メモリ容量、HDD容量(また、その利用状況)のことを指すことにします。これらを調べるためには、以下のコマンドを利用します。

<CPU>
/usr/sbin/psrinfo -v

<メモリ>
/etc/prtconf | grep Memory

<HDD>
/usr/sbin/df -h

[web] solarisのスペックの確認 - @IT

小説「パイロットフィッシュ」

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  • 書籍

ふと本屋さんに寄ったときに買ってみた小説です。大崎善生が2001年に著した作品で、人が過去に抱いた感情は時を経ても変わらないことをストーリーの軸にしています。

このストーリーで出てくるのは、アダルト雑誌編集者の山崎と、その山崎と昔付き合っていた由希子です。その二人の稀有な出会いから、今の生活に至るまでの複雑な過程が書かれています。ストーリーは由希子が山崎に久しぶりに会いたいと連絡してきたところから始まります。由希子は結婚していて、子供もいるのにどうして今?と疑問に思う山崎なのですが、そこは断らずに会うことになります。

そこからどうして2人が出会ったのか、どうして付き合うことになり、そして別れることになったのかが明かされていくことになります。この過去の出来事もなかなかすごいのですが、それだけではなく19年も立ってお互いの環境もだいぶ変わったのに、重要なことだけは変わらずに彼らを取り巻いていること。やっぱりスウェーデンのロックバンドの話とかは印象的ですね。そのバンドは男2人、女2人で仲良くやっていたんだけど、女の子の1人がもう一人の女の子の彼と一緒に寝てしまって。彼をとられてしまった女の子は心の底から苦しかったんだけど、その思いが歌になってさらに多くの人に支持されることになって…。多くの人に支持されることになった女の子か、男に愛されることになった女の子のどちらが幸せなんだろうっていう問いかけはとても考えさせられます。

自分自身が大学生ということもあって、このストーリーにはすごく共感させられました。山崎の生活は今の自分にはできないことばかりでちょっと憧れるし、こんな感じの恋愛もしてみたいかも?しれないです。でも、彼氏を取られてしまった女の子のように、自分ではどうしようもないところで別れがやってきたりするのはつらすぎます。由希子も子供もいて本当なら幸せに過ごしていてもおかしくないのに、実際はそうじゃない。これもかわいそうです。過去から今まで続く因縁ともいうべき出来事は、これからも由希子を苦しめることになるんでしょうか。

人は一度出会ったらもう別れることはできない。記憶という深い湖にその人のことは沈んでいて、消えることはないから。とても印象的な小説だと思いました。

仕事がはかどらない

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  • 大学生活

ここ最近の過ごし方は、就活がなければ研究室でサーバのセットアップをするという、わりと単調な生活をしています。このサーバのセットアップは、本当なら去年の冬休みくらいにしておきたかったんですが、僕自身が演奏会で忙しかったのと、気がつけば飲み会ばかりしていたせいで、冬休み中には終わりませんでした。そんなわけで、春休み中こそは必ずサーバ立てるぞ!と意気込んでキーボードを叩いているわけですが。。。

サーバで提供させたい機能がここにきて二転三転していてちょっと困っていたりします。今回のサーバの目玉は、メールにスパム判定サーバ(SpamAssassin)を導入することだと僕の中では思っていたんですが、それだけではなく、SSHのポートを変えたりだとか、POP over SSL、SMTP over SSLも追加しようという話も出てきているようです。あんまり検討してなかったことだったんですが、いきなり導入すべきだという流れができたようで、今日はその確認作業に追われていました。本当だったら、もうちょっと調整が進んでいたはずなんだけどな?。

また、その確認を進める上で、どうしてもいろんな人の話を聞かないといけないわけなんですが、だらだら話が続いたりするとものすごく凹みます。こっちは急いでいるのに、もっと要点をまとめてくれ!と言いたいわけです。とか言いつつ、仕事が進まない理由をそれだけに限定すべきでないのは分かっています。分かっているのですが、時間をこうも取られてしまうのはなかなか厳しいな、とも思うわけです。

明日は、研究室のレイアウト変更です。これに合わせて、やるべきこともさっさと済ませてしまいたいです。

小説「TRICK」

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  • 書籍

友人から以前、おもしろいよと勧められて読んでなかった小説「TRICK」をやっと読み終わりました。かなり前にドラマでもやっていて非常に盛り上がっていたようなのですが、全然見てないので小説のみの感想を書いておきます。

この小説「TRICK」は、堤幸彦が監修した小説です。マジシャンの山田奈緒子と物理学者の上田次郎のでこぼこコンビが、超能力者の行う事件を次々に解決していくというものです。上田は、空手や少林寺拳法をしていてやたらと強いのに、超能力と称したトリックにはかなり弱くて、何回も翻弄されてしまいます。そこで、マジシャンの山田奈緒子が頭を使ってトリックを見破っていくパターンが多いです。

ここで取り上げられているトリック、かなり奇怪なものが多いですw これはきっと小説だからできるというようなトリックもあって、本格派ミステリーよりはちょっとずれているような気がします。でも、テンポ感がよくて分かりやすく書いてあるので、親しみやすい小説ではあると思いました。

そんなわけで、トリック自体に着目するよりは全体的なノリの良さを体感したほうが楽しめそうだと思いました。また機会があれば続編も読んでみることにします。

最長記録

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  • オーケストラ

今日はホルンのレッスンがありました。前回から1ヵ月半後のレッスンになるのですが、この1ヵ月半でうまくなったかどうかはちょっと微妙。。。でも、今回のレッスンは得るものがありました。

先生の家に着いてからちょっとウォーミングアップをして、そして見てもらうんですが、いつものごとく低音がきれいに鳴りません。僕の場合は、わりとバリバリッという感じの音になるんですが、そうではなくてもっとズズズッと圧力のある音を出してみたいのです。すでにホルンも6年目にさしかかろうとしているのに、克服できないこともたくさんあります。ちょっとでもいいので、だんだん上手くなっていきたいですね。

見てもらってつっこまれたのは、あんまり深く息が吸えてないんじゃないかってこと。普段はあまり呼吸法とかに意識が回ってないんで、確かにな?と思わせる瞬間でした。冬で服が重たいというのもあるんですが、ちゃんと気をつけるようにします。

あと余談ですが、いつものホルンのレッスンは1時間半くらいで終了(枠は1時間!)のところを、今回は後ろがつかえてなかったということもあって、長々と2時間くらいお邪魔をさせてもらってました。たぶん、これまでレッスンを見てもらった時間の中では最長記録なんではないでしょうか。パートレッスンの後に個人レッスンがあって、4時間くらい滞在したことはあったんですが、単独ではたぶん最長です。おしゃべり1時間、演奏が1時間とはいえ、ちょっと疲れました。

次回は、ワーグナーチューバを持ってレッスンに行くことになりそうです。まだワーグナーチューバがどれほど癖のある楽器なのかは分かりませんが、できるだけ早くから練習できるようにしておきたいです。

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tetsuの日記・雑記です。
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