映画 一覧

映画「そのときは彼によろしく」

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市川拓司の著した小説「そのときは彼によろしく」を、平川雄一朗が初の監督として映画化した作品です。TVのCMや、映画の予告編でもかなりきれいに作られていたので、これはもしかしたらと思ったので観に行ってみました。


この映画は、やっぱりキャストがしっかりしてる点が良いです。長澤まさみ、山田孝之に塚本高史の3人と、小日向文世、国仲涼子がかなりいい雰囲気作ってます。また、子役の3人もすごく頑張ってて、こんないろいろ出来る子もいるんだな?って実感しました。この子役たちの健闘があるからこそ、主役の3人が生きてくるんだし、とても重要なポジションをうまく演じてたと思いました。

ストーリーは、わりと分かりやすくて、滝川花梨(黒田凛→長澤まさみ)が最後の時に昔の初恋の人に会いに行くというお話。昔に1年間だけ遠山智史(深澤嵐→山田孝之)は花梨、五十嵐佑司 (桑代貴明→塚本高史)と一緒になり、お互いに大切なものを失っていることを知ります。そんな時に交わした些細な約束。その約束を胸に、彼はその土地を去ります。

それから十数年後、ちょっとしたきっかけで智史は花梨と再会を果たすことになります。住むところがないという花梨。彼が経営している小さなお店で彼女を泊めてあげることになるのですが…。彼女が今まで隠していた秘密、打ち明けられなかった想い。彼に届くのか!?といった感じです。

ちょっとストーリーは冗長かなって思うところはありました。もうちょっといろんなことが言えるんじゃないかって思えるほど、丁寧に昔と今の状況を伝えていってる感じでした。でも、やっぱり役者さんが揃ってるだけあって、そんなに変というわけでもなかったです。

最後はやっぱり幸せな結末に落ち着いてよかったです。ここで悲しい結末だと、ちょっとやるせないな?て思うので。これはでも小説をちょっとでも読んでおいた方が楽しめる作品とも思ったりしました。

映画「東京タワー オカンと僕と、時々、オトン」

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演奏会の予定もなくなったので、ひさしぶりに映画を観に行ってきました。だいぶ前からやっている話題作「東京タワー オカンと僕と、時々、オトン」を観て、家族愛に感動していました。


この作品では、九州の炭鉱の町で育った僕(オダギリジョー)と、そのオカン(内田也哉子→樹木希林)、そしてオトン(小林薫)で繰り広げられる、普通にありそうな家庭の姿を描いています。「僕」は、絵を描くのが昔から好きで、芸大に入学し、東京に上京します。それまでもよくオカンのすねをかじっていた僕は、サラ金にもちょこちょこ手を出し、ダラダラとした生活を過ごしていました。

しかし、そんな生活もオカンが喉頭ガンになってしまったのを転機にバリバリとどんな仕事でもするようになります。見舞いの時に僕が仕事をしていると、「あんたが仕事をしていると気分がよおなるんよ」と語る母。そんなオカンに親孝行をするために、東京にオカンを呼び、いろんな場所に連れて行ってあげたのでした。


やっぱりこの作品を取り上げる上で欠かせないのが、多くの俳優の演技力でしょう。オダギリジョーはもちろん、内田也哉子、樹木希林、小林薫らの演技はかなりリアルでした。いかにも現実にありそうな感じなので、逆にこんなふうに親孝行ができたら素晴らしいだろうな?と思いました。

また、オカンが僕から上京して一緒に住もうと電話で聞いたときの「ほんとうに行っていいんかね?」っていうあたりとか、素朴で純粋な思いが込められているように感じました。電車で上京するときのオカンの心情はまだ僕には分からないですが、きっとドキドキしながらも暖かで穏やかな気持ちでいたんだろうなって思いました。


ひさしぶりにこんな感じの家庭の雰囲気もいいな?と実感したひと時でした。

映画「父親たちの星条旗」

昨年の末に公開されていた映画「父親たちの星条旗」がやっとDVDとして販売されるようになりました。この映画は、クリント・イーストウッドが監督で、太平洋戦争の中の1つの戦いに着目した作品です。日本側の視線から撮影された作品として、「硫黄島の手紙」が同じく昨年末に公開されたのは記憶に新しいです。こちらの作品は、前にこのブログでも紹介しています。

[blog] 映画「硫黄島からの手紙」


さて、この映画では、硫黄島の戦いで7人のアメリカ人兵士たちが国旗を掲げるシーンが作品でのテーマになります。このシーンは、いわば硫黄島をほぼ制圧したとも取れるのですが、実際には旗が掲げられてから約1ヶ月間もの間、アメリカ軍は日本軍の反撃に苦しめられます。日本軍の戦略からか、アメリカ軍は混乱し、味方同士で攻撃しあったりするなどの乱れが戦況を悪化させました。

しかし、一方では硫黄島に国旗を掲げた兵士たちは、旗を掲げたというだけで英雄扱いとなり、本国で戦争のための宣伝を強要されます。多くの味方は命を懸けて戦ったというのに、自分たちだけは危険から遠い状況で、ひたすら資金調達のための宣伝活動...。まさに世間に作り上げられた英雄たちは、仲間のことを想いながらそれぞれの生活を送るのでした。


で、最後まで見てみたんですが、硫黄島からの手紙と比較すると、戦場の映像が少なかったのであまりへこまずに見ることができました。ただ、登場人物がみんな外国の人ということで、初めのうちは全然見分けがつきません(ノД`) いったい誰のことを言っているのか分からないままずっと観ていくのはちょっとつらいですが、後半になるとやっとだいたいの登場人物がつかめてきます。たぶん、もう1回観たらだいぶ話の内容が分かりそうです。

ちょこちょこと硫黄島からの手紙とのリンクがあったりして、先にそっちから見ておくと面白いかもしれません。でも、基本的にはシリアスなシーンが大半を占めているので、笑える場所は初めくらいしかないかもしれません。

個人的には、硫黄島からの手紙のほうがストーリーもはっきりしているし、二宮和也の演技もすばらしかったので、そっちのほうがお勧めです。ですが、こっちのほうもそれほど観て損したという作品でもなかったです。(でも、登場人物が混乱する時点でやっぱりどうかな?とは思いますが。)

硫黄島をめぐった2つの視点というのも新鮮だと思うので、とりあえず向こうを観てからさらっと観てみるというのがよさそうな作品だと思いました。

映画「バベル」

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以前から観に行こうと思っていて、菊池凛子さんがアカデミー賞助演女優賞にノミネートしたことでも話題になった映画「バベル」。モロッコで放たれた1発の銃弾からつながる世界中の孤独で残酷な出来事。バラバラになった世界は、今も心を通わすことなく続いている。かつてのように世界中の人々が心を通わすことができるのか…。世界中の過酷な現実を直視するかのような作品です。


この作品では、3つの場所で起きている4つの視点がそれぞれどこかでつながっています。モロッコでは、誤ってバスを銃撃してしまうという現地住民の視点、そして逆に銃に撃たれて瀕死の状態に陥ってしまうアメリカ人観光客の視点。メキシコでは、アメリカ人観光客の子供たちと不法労働で生活する家政婦の視点。そして日本では、誰にも愛されることなく心に空白を持つ聾唖(ろうあ)の女子高校生の視点。それぞれが過酷な状況に直面し、やりきれない結末を迎えることになります。

見どころなのは、やはり菊池凛子さんの体を張った演技と、ブラッド・ピットが電話で話しながら泣いているシーンではないでしょうか。初めのうちに出てくる、子供たちが父親(ブラッド・ピット)と話すシーンではそれぞれのストーリーの関係が分からないので、なんで父親は泣いているんだろうって思うんですが、後半の父親側からの視点になると、それがどうしてかとてもよく分かります。あんな状況に追い込まれたら、誰でもきっとあんなふうに思いますよね。

また、アドリアナ・バラッザ(アメリカ観光客の子供を預かる家政婦)の迫真の演技も素晴らしかったです。砂漠の中で子供たちのために必死になって助けを求めるシーンや、どうしたらいいんだろうと苦悩するシーンなんかは特にそうでしたね。もっと注目されてもいいと思うのですが…。

ストーリー全体では、伊坂幸太郎の「ラッシュライフ」のような展開になっています。つまり、それぞれのストーリーが並行していき、最後には互いのつながりが分かるというものです。また女子高校生の途中のシーンでは、かなり過激な表現がたくさんあります。強烈な点滅や、全裸で出てくるシーンもあったるりします。いやらしくはないですが、ちょっと刺激的ではあるかなとは思いました。

非常に痛々しい場面もたくさんあるので、血が弱い人とかはちょっと気をつけたほうがいいでしょう。ですが、総じていえばよくできた作品でした。とても重いですが、世界中の情勢を直視していて、私たちがこれからどうすべきなのかを考えさせられる作品だと思います。

研究室の友人が、この映画を観てかなりよかったと宣伝していたので観てきました。レオナルド・ディカプリオが主演の映画「ブラッド・ダイヤモンド」。アフリカの地で採れる巨大なダイヤモンドをめぐった血なまぐさい争いに着目した作品です。


で、観てみたんですが、やっぱりアフリカの混乱した状況を映画にしたというだけあって、銃殺のシーンとか腕をサーベル(?)で切り落とすシーンとかがあったりして、かなり痛々しいシーンがたくさん出てきてました。まだ幸いなのは、撃たれた瞬間とかの血しぶきが飛ぶような場面は極力抑えられてる点ですね。もし、そんなシーンがリアルに映し出されていたら、きっと気持ち悪くなっていたかも。

海外の力をバックとしたアフリカを統治しようとする政府軍と、そこからの独立を目指すRUF(Revolutionary United Front:統一革命戦線)の争いの中で、現地の人が争いに巻き込まれるシーンもたくさん出てきます。この争いに乗じて、現地住民をこき使い、時には殺害もいとわない、まさに「血に染められたダイヤモンド」を密輸するのが、ディカプリオが演じるアーチャー。その密輸されるダイヤモンドを追いかけて記事にしようとするマディー(ジェファニー・コネリー)。さらには、RUFの捕虜として採掘をするうちに巨大なダイヤを見つけてしまったソロモン(ジェイモン・フンスー)。アーチャーはソロモンを従えて、なんとしてでもダイヤを発見して大もうけをしようとたくらみます。ひたすら残虐なシーンが続く中、アーチャーの戦いっぷりがかなり頼もしい感じ。ディカプリオも悪役がすごく似合うようになりましたねwひげがすごくかっこいいゝ(^O^)丿

ストーリーがかなり真面目なんで、笑える場所はないんですが、最後あたりのシーンはかなり感動的ですね。「今すげえ景色見てるんだぜ。お前と一緒に見たかったよ」というシーンとかは、すごく共感できます。それほどハッピーエンドではないものの、映画として伝えたかった内容は十分伝わる作品だったんじゃないかなって思いました。

映画「蟲師」

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約1か月ぶりに映画を観に行ってきました。期待してる映画がGWに公開される予定だったりするので、それまで映画はおあずけ?でもよかったんですが、オダギリジョーに惹かれたので衝動的に行ってきました。

この映画はかつての日本にいたと言われる「蟲」を操る人の物語です。よく、虫の居所が悪いという慣用句があったりしますが、そんな悪さをする蟲を人間から取り除き、癒すが蟲師の仕事。さまざまな土地を渡り歩き、謎な症状を示す人たちを治療していきます。

そんな蟲師の1人であるギンコ(オダギリジョー)は、旅を続けるうちに自分の出生の謎に立ち向かっていくことになります。どうして過去の記憶がないのか、どうして片目がなく白髪なのか。虹に似た蟲を追う虹郎(大森南朋)と共に、自分に憑いている蟲について調べていきます。。。


さて、感想ですが、全体的にちょっと盛り上がりに欠けるかな?と思いました。一応、山場はあるのですが、どうもメリハリがないというか、全体的に同じ雰囲気で進行していくような感じでした。導入のあたりは全然OKなんですが、やっぱり後半が。もうちょっと分かりやすい最後でもよかったんじゃないかと思いました。

役者さんの演技の方はかなり素晴らしいと思いますね。オダギリジョーさんとか蒼井優さんとか。女蟲師の「ぬい」役である江角マキコさんは、最後のスタッフロールになってやっと気付きました(+_+) ホントすいません。蒼井優さんは、注目されているだけあってなかなかすごいですね?。すごく役にはまってたと思いました。

そんなわけで、ストーリーはちょっと気になりますが、役者さんの演技とか表情に着目すると楽しめるかもしれないですね。

映画「バブルへGO!! ?タイムマシンはドラム式」

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広末涼子と阿部寛が主演のお笑い映画「バブルへGO!!?タイムマシンはドラム式」を観てきました。ホントにネタしかない映画だと思ったら、ちゃんとストーリーもしっかりしてて良い意味で裏切られた作品です。バブル時代をテーマにしているので、すごい華やかな雰囲気を醸し出していました。

まずは、面白かったところから紹介してみます。なんといってもタイムマシンが洗濯機ってところ!タイムマシンに乗るためにはある条件が必要で、その条件を発見するためにいろんな人が泡だらけになります。みなさん頑張ったんですね?ヽ(´ー`)ノ あとは、いろんな役者さんの17年前が出てきたりするあたりとか。特にラモスが出てきた時はめっちゃびっくり!そして突然ティファニーのオープンハートが登場!なんだそりゃって絶対つっこみたくなります。

他にも、阿部さん(下川路 功)の「効くね?」っていうセリフ。現在と17年前と全く違う人になりきってましたね。現在の阿部さんが「17年前のオレは危険だ」って言った意味も分かります。そして、現在に戻ってきた時の役職の格好がすごくサマになってるあたり、さすが阿部さんだな?って思いましたね。

広末(田中真弓)も予想以上に健闘。なんちゃって格闘シーンや、ダンスのシーンとか、かなり体を張ってる感じですね^^ 悪評が絶えなかった彼女も、少しずつイメージ向上?するかもしれないですね。あと、劇団ひとり(田島圭一)の風貌の違いが良かったです^^

ストーリーでは、全体はコメディタッチなんですが、それだけじゃないのが良い感じです。過去に戻って、田中真弓の父親が誰かが分かるあたりとかは、なかなかいいな?って思いました。バブルの話なんですが、それほど難しい話もなく、飲み込みやすかったです。

とりあえず、予告編で広末が「バブルって最高!」って叫ぶシーンがありますが、あれだけで終わりではないのでけっこう楽しめると思います。懐かしい雰囲気もするので共感できる方も多いのではないでしょうか。「『面白くなくない?』は面白いのか面白くないのかハッキリしろよ!」っていうセリフも、とても懐かしいです^^

スウィングガールズ

研究室で卒論の修正をした後に、家でちょっとテレビをつけてみたら、スウィングガールズをやってました。めっちゃ懐かしいですね?。だいぶ前に映画館で観て以来です。

[blog]

幸せのちから

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昨日、映画「幸せのちから」を観に行ってきました。ちょっと凹み気味だったので、いい気分転換になるかなっと思ってたんですが、どうも期待していたものとは違ってたみたいです。

この映画は実話に基づいて作られています。ある家族が間違った投資をして貧困に陥り、一度は住む場所も失って行き詰ってしまうんですが、そこから新しい職を見つけてお金を稼いでいくっていうような感じです。生活していくのがとても大変ってのは分かったんですが、そんな感じの場面がひたすら続いて気分は沈みっぱなし。最後の最後で感動しますが、そこまでは今の自分にとってはちょっとしんどいものでした。

でも、面白い場面もありました。子供がバスに乗り遅れそうになって、おもちゃを落としてしまうんですが、そこで泣いてる顔がめちゃめちゃかわいいヽ(´ー`)ノあの子供はホントにかわいらしいですね。

そんなわけで、感動はするけどちょっと冗長なシーンが多いかな?と思われる映画でした。でも、結局「幸せのちから」ってなんだったんだろうと考えると、ちょっと思い浮かびません。

映画「どろろ」

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今日は今までで初めてレイトショーなるものに行ってきました。噂には聞いていたけど、静かな映画館というのもなかなかいい感じです。そんな中観てきたのが、手塚治虫の作品が原作の映画「どろろ」。妻夫木聡と柴咲コウが主演であり、今注目されている映画のひとつです。


↑映画館で見かけた「ハッピー・フィート」のぬいぐるみ


↑「どろろ」のパンフレット

見る前にネット上の評判を調べてみたんですが、「CGが安っぽい」とか「お金のかけ方が偏ってる」とか、あんまりいいイメージの噂を聞きませんでした。でも、いざ観てみるとそれほど気にならなかったです。個人的にはすごく楽しめた作品でした。

なんと言っても柴咲コウの演技は素晴らしい!彼女がいなかったら、この作品の良さは半分以下だったでしょう。ホント尊敬します。泥だらけの顔で地面から頭を出すところとか、派手なアクションシーンとか、ハードなシーンが多かったにも拘らず「どろろ」になりきっていた点が良かったです。今まで彼女のことをきれいなお嬢様っぽいイメージもあったのですが、良い意味で裏切られました。彼女のセリフの中で、「あなたのお名前、なんてーの?」はちょっと笑えたヽ(´ー`)ノ

全体的には、血が飛び散るシーンや斬られるシーンが多いのですが、それほど気持ち悪くなることもなかったです。ただ1カ所、醍醐景光(だいごかげみつ)が自分自身に日本刀を刺すシーン、あれだけはあまりに痛々しすぎて、自分自身が刺されたかのような錯覚に陥りました。あのシーンは思い出しただけでも胸が痛くなります。

そんなわけで、ストーリーの良さと柴咲コウの名演が印象的な作品でした。逆に、批判的な視点では、下のブログとほぼ同じです。エレキテルのあたりは違和感があったかな。あとは、お城の形とかw

[blog] ゲームの王道:どろろ

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