演奏会の予定もなくなったので、ひさしぶりに映画を観に行ってきました。だいぶ前からやっている話題作「東京タワー オカンと僕と、時々、オトン」を観て、家族愛に感動していました。
この作品では、九州の炭鉱の町で育った僕(オダギリジョー)と、そのオカン(内田也哉子→樹木希林)、そしてオトン(小林薫)で繰り広げられる、普通にありそうな家庭の姿を描いています。「僕」は、絵を描くのが昔から好きで、芸大に入学し、東京に上京します。それまでもよくオカンのすねをかじっていた僕は、サラ金にもちょこちょこ手を出し、ダラダラとした生活を過ごしていました。
しかし、そんな生活もオカンが喉頭ガンになってしまったのを転機にバリバリとどんな仕事でもするようになります。見舞いの時に僕が仕事をしていると、「あんたが仕事をしていると気分がよおなるんよ」と語る母。そんなオカンに親孝行をするために、東京にオカンを呼び、いろんな場所に連れて行ってあげたのでした。
やっぱりこの作品を取り上げる上で欠かせないのが、多くの俳優の演技力でしょう。オダギリジョーはもちろん、内田也哉子、樹木希林、小林薫らの演技はかなりリアルでした。いかにも現実にありそうな感じなので、逆にこんなふうに親孝行ができたら素晴らしいだろうな?と思いました。
また、オカンが僕から上京して一緒に住もうと電話で聞いたときの「ほんとうに行っていいんかね?」っていうあたりとか、素朴で純粋な思いが込められているように感じました。電車で上京するときのオカンの心情はまだ僕には分からないですが、きっとドキドキしながらも暖かで穏やかな気持ちでいたんだろうなって思いました。
ひさしぶりにこんな感じの家庭の雰囲気もいいな?と実感したひと時でした。
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