2007年5月のエントリー 一覧

小説「眉山」

さだまさしが徳島の地を舞台に著した小説「眉山」。さだまさしといえば歌手のイメージが強いですが、有名になった小説も書いていたりします。映画化もされた「精霊流し」や「解夏」がよく知られていると思います。この小説「眉山」も、12日から映画が公開されています。なかなか評価がいいので、自分の中で今観に行きたい映画の1つになっています。

さて、その映画の内容とも重なるところがあるのですが、簡単にこの小説の紹介をしておきます。東京から徳島に越してきた母は、繁盛していた店を突然たたんで老人ホームの手配をし始めます。母は江戸っ子で、とても気前がよく、自分でなんでも進めてしまう性格の持ち主。娘の咲子は、そんな母にいらだちも覚えつつ、尊敬もしているのでした。

そんな母が癌という病に侵され、今年の夏を越せるかどうかという状況だということを医師を通じて知らされます。東京から戻り、母の看病をする咲子は、彼女の知人から昔の母の姿を徐々に知ることになります。どうして母はここまで知人に信頼されているのか。どうして母は徳島に引っ越してきたのか。そんな疑問を持ちながら、母と娘とで阿波踊りを観に行くことになります。そこでの予想外な出会いとは...。母を想う娘の心情を描いた感動的な作品です。

で、読んでみた感想ですが、まず予想外にもすらすら読める作品だったので、そこに驚きました。結末もなかなか良かったのですが、そこまで至るいろいろなエピソードが個人的には読んでいて楽しかったです。ここまで人情にあふれた人間っていうのは全く見たことがないですが、だからこそ最後のあの出会いのシーンは意味があるんだろうなと思います。本篇の最後にある解説も、読んでみてこんな読み方があるんだなって感心されられました。あんなふうに深く読めるようになりたいものですね。

ストレス発散

  • 更新日:
  • 大学生活

演奏会が終わってもう2日。かなりあっという間に終わったような気がします。本番では、かなり微妙な演奏になってしまったけどあの楽器だからしょうがないよな(´;ω;`) って言い訳なんだけどね。


やっとワーグナーチューバからも解放されたんで、学館に行ってホルンを吹いてきました。めっちゃ天気も良くて、すごくストレス発散になります。ここ最近、やたらと上ばかり吹けるようになったんで、いろいろと楽譜を買ってきて曲が吹けたらもっと気持ちいいだろうな?。それにしても、大学にいる5年+αくらいでこんなに変わるなんて自分でもびっくり!

当分は演奏会への出演もないし、練習したいときにできる今の環境はホントにうれしい。社会人になるまでにやれるだけやりたいですね?ゝ(^O^)丿

小説「オーデュボンの祈り」

伊坂幸太郎が作家として初めて世に出した小説「オーデュボンの祈り」。荻島と呼ばれる、世間とは隔離した世界で起こる不思議な出来事に、外から来た主人公がだんだんと巻き込まれていくストーリーです。このお話で出てくる人たちはどこか世間離れしていて、それでいて魅力的な存在なので、すごく好感が持てると思います。


荻島では、昔から「島の外から来た奴が、欠けているものを置いていく」という言い伝えが残されています。普通ではありえないような人達が過ごすリアリティのない島で、外から来た伊藤は心のどこかでこの言い伝えを考えることになります。嘘しか言わない画家、地面に耳を当てて音を聞く少女、市場で一歩も動けなくなった女性、そして田圃の真ん中でしゃべりだすカカシ...。伊藤は、カカシの優午から、いくつかの助言を受けます。この助言が、彼の生活を大きく変えていくことになります。

さらに重要なのが、カカシの優午は未来が分かるということ。いつも島の人達から頼られ、特別視されてきた彼は、ある日突然誰かの手によってバラバラにされてしまいます。誰にこんな仕打ちをされたのか。さらに、未来が分かっているなら、どうしてそれを誰かに伝えなかったのか。さまざまな謎が伊藤を悩ませます。

ここから、いろいろな事件が起こっていくわけなのですが、最後に分かる事実はなかなか驚かされます。まさに偶然の産物というのか、それによって引き起こされた結果がこんなことになるとは思いもしませんでした。そして、島に欠けているものも最終には島の外からもたらされることになるのもすごいと思います。

最後に、カカシの優午は作られたときから優しい心の持ち主だったということ。顔もなくて、自力では動くこともできないただのカカシなんですが、それでも守りたいものを体を張って守りきったというところはすごく尊敬できます。いつも穏やかでいたいという気持ちは分かるような気がしました。

演奏会終了

  • 更新日:
  • オーケストラ

さっきアンサンブル・フリーの演奏会が終了しました。今回の演奏会ではワーグナーチューバで出演することになり、非常にいい経験ができたと思っています。ですが、緊張もあって本番では練習どおりに吹けなかったのが残念でした。


今回の演奏会は、いつもとは違い、尼崎のアルカイックホールで行われました。普段は灘区民ホールという500人程度の大きさの会場でやっているのですが、アルカイックホールの定員は2000人強なので純粋に4倍近くは収容できることになります。曲が曲なのもあってか、神大オケ関係者がかなりの割合を占めていたように思います。

演奏曲目は、シューベルトの1番とブルックナーの7番。僕が出演するのはブルックナーの方です。ブルックナーの7番は、ブルックナーの尊敬するワーグナーが亡くなったときにちょうど作られたもので、ワーグナーチューバを利用したり、練習番号のW(Wagner)で最高潮になるように曲を書くなどしています。ワーグナーチューバの出番は2楽章と4楽章にしかなくて、他の楽章はタチェットです。20分くらいずっと待っていて、いきなりメロディを演奏しないといけないので、けっこう緊張します。

2楽章がかなりの見せ場だったのに、ロングトーンなんかは音が震えてしまって安定しませんでした。ホントにそれが残念です。なかなかうまくは演奏できないですね?。

演奏会終了後はすぐに楽器を片付けて楽器の運搬です。後輩たちに「お疲れさま」って言ってもらえたのがなによりうれしかったりします。打ち上げに参加できなかったのは残念だったけれど、楽器搬出後に見た神大からの夜景は、すばらしく美しかったです。

翻訳作業

  • 更新日:
  • 大学生活

ここ最近は、研究室でひたすら翻訳作業が続いています。その作業には2種類あって、1つは英語の論文を日本語に訳す、いわゆる普通の翻訳。そしてもう1つが、C言語のプログラムをJavaのプログラムに書き換えるという移植作業です。


どちらも共通して言えるのが、非常に手間がかかるということと、両方の言語のことをよく知っていないと品質の高いものは得られないということ。僕は英語が苦手なので、英語を読む作業にすごく時間をとられます。どんな内容を伝えようとしているのかを文脈から読み取るには、ただ単に論文の内容だけではなくて、その背景となる知識も必要となります。そんな作業を延々と続けるわけで、かなり精神的に負担を強いられます。

プログラムの移植に関しても同様で、C言語のプログラムでどんなことを行いたいのかをしっかり読み取らないとうまく移植することができません。さらに面倒なことに、C言語は手続き型言語なのに対して、Javaはオブジェクト指向型言語なのが移植を困難にしていたりします。つまり、C言語のプログラムを文単位で移植していっても、Javaっぽいプログラムにはならないのです。このあたりは自然言語の翻訳でも同じことが言えるかもしれません。


英語やC言語の実力があればけっこう簡単なのかもしれませんが、やっぱりよく使う言語の方が得意になってしまうのは仕方のないことですよね。プログラムも日々練習が必要だなって思う今日この頃でした。

演奏会前日

  • 更新日:
  • オーケストラ

ついに演奏会前日です。今日の夕方にある練習が終わると、もう後はゲネと本番しかありません。かなりあっという間のような気がします。


今回はワーグナーチューバなので、いつもの練習とは勝手が違います。ホルンならリップスラーやらタンギングとかの練習をしたりするんですが、ワーグナーチューバの場合はいったいどんな練習をすればいいのか…。とりあえず今までやってきたのは、チューナーを見ながら音程を調整して、できるだけイメージ通りの音を吹くことを目標にしてきました。でも、なかなかワーグナーチューバの理想の音をイメージするのは難しいです。

僕は、高校の時はユーフォ(Euphonium)を吹いていたので、それっぽいのかなと思っていたんですが、そうわけでもなかったです。ユーフォの方が音程が合いやすくて、高音が出やすいです。あと、音色ももうちょっと全体に響き渡るような暖かい音だったはずです。ワーグナーチューバは、トロンボーンみたいなんですが、あまりフォルテでも吹きにくいし、音程も合わせにくいです。

確かにものめずらしい楽器ではあるのですが、今度はホルンで別の曲を演奏したいですね?。

故障かと思ったら

  • 更新日:
  • 日記

突然、普段使っているPCのHDDが認識されなくなりました。しかも、BIOSの画面で認識されていなかったので、もしかしたらHDDが壊れたのかと思っていたんですが…。


PCのふたを開けて、ATAケーブルをちゃんと指し直したら認識されるようになりました。なんのはずみではずれたのかよく分かりません。でも、とりあえずは動くようになったので、これを機会に重要なデータをバックアップしておきました。データはなくなったら取り返せないしね?。

あすか

  • 更新日:
  • お店

昨日は、友達と「あすか」というお店に行ってきました。お好み焼きが手軽に食べられて、駅にも近い場所にあるお店です。

[web] あすか - はてなマップ


実は、ここは以前にも来たことがあるので、今回で2回目です。前は、オケの後輩たちと一緒に、ここで働いているホルンの後輩を眺めに行ってました。今回は、たまたま目当てだったラーメン屋が臨時休業(?)してたのでこの店に入ったという感じです。

最近は、お好み焼きといえばモダン焼きがおいしいと思ってたりするので、ここでもモダン焼き(ミックス)を注文。男性だとちょっと1枚では少ないかもしれませんが、味のほうはけっこういけます。追加で友達と一緒にてっちゃん焼きも頼んで、1人1350円。お酒を注文しても、2000円程度で収まります。

大きな宴会なんかだとちょっと大変ですが、友達とちょっと食べに行くには最適なお店なんじゃないでしょうか。

Outlook Expressでメールがフォルダごと消去される現象

  • 更新日:
  • PC管理

Outlook Expressを自分のメーラとして使用されている方はとても多いかと思います。なのですが、ちょっとした操作ミスでメールがフォルダごと表示されなくなる(消えてしまう)現象が、実は起きえます。もし、そんな状況になったとしても落ち着いてください。あわてずに対処すれば、元通りに直すことができます。


対処法は、次のWebページで紹介されています。

[web] メールがフォルダごと消去される現象

ただし、このページではOSがWindows XPより前のものを前提として書かれているので、少し古くなっている場所もあります。XPの場合、Outlook Expressで管理しているメールが保存されている場所は、デフォルトで次のパスにあります。

C:\Documents and Settings\[ユーザ名]\Local Settings\Application Data\Identities\[適当な乱数]\
Microsoft\Outlook Express

[ユーザ名] と [適当な乱数] は適宜読み替えてください。ちなみにこのフォルダまで順番にたどり着こうと思うと、隠しファイルなどもすべて表示させる設定にしないといけません。

創立記念日

  • 更新日:
  • 日記

大学が創立記念日ということらしいです。なのですが、大学院生にとっては休みになるはずもなく、今日もいつも通り研究室に行って研究…。


もう研究室に配属になって3年目なんで、すっかり創立記念日ってやつを忘れてました。別に大学に来たらダメってわけでもないし、まったくメリットなしの記念日です。

そういえば、この前の日曜が母の日だってことも突っ込まれるまで忘れてたし。なんもしてないな?、母の日も。年上の姉がいる家だと違うのかもしれないけど、うちの家ではそういう習慣がないので、いつも通りの日ですね。やっぱりこういう日は何かするものなんですかね?


関係ないですが、次の土曜日にアルカイックホールで演奏会やります!ブルックナーの7番ではワーグナーチューバも吹くんで、ぜひ聴きにきてくださいゝ(^O^)丿

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tetsuの日記・雑記です。
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