2008年9月のエントリー 一覧

フリーの楽譜がダウンロード可能に

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  • 楽譜
以前このブログでも紹介していた、フリーで楽譜がダウンロードできるサイトが復活したようです。

[wiki] IMSLP

再開されたのは今年の6月29日なので、けっこう前から再開していたんですね。
ともかく、再開おめでとうございます。

小説「イニシエーション・ラブ」

後輩さんからのお勧めで、乾くるみの小説「イニシエーション・ラブ」を読んでみました。
今の自分の状況を知っていながらこの本を勧めるとは、なかなかの兵かつチャレンジャーと思わざるを得ませんが、本の内容は面白かったのでよしとしましょう。(いや、ホントは一発言うべき?)

で、この著作はどんなストーリーかというと、就職が差し迫った大学4年生の鈴木夕樹と、歯科衛生士として働いている成岡繭子の2人を中心とした、70年代の静岡が舞台のラブストーリーです。たまたまた合コンに行くことになった鈴木は、その席で成岡に恋をしてしまい、頑張って好かれようとする。とまあ、前半はそんな感じです。

この小説では、A-SIDEとB-SIDEとあって前半は前述の通り。後半では、鈴木が就職して東京に行くことになり、そこでいろんな波乱に巻き込まれていくことになります。

あんまり詳細まで書くとネタバレもいいとこなのでこのあたりで止めておきますが、時代が70年代ということもあって、懐かしいな?という思いが先行します。テレホンカードを使うシーンが幾度となく出てきてますが、今となっては電話料金を節約するために使うか、コレクションとして集めるかのどちらかでしょう。

後半では鈴木が東京でもまれる話が出てくるわけですが、実際に東京でそんなシチュエーションがありえるんだろうか?と思うくらい、遠い話のように感じられます。そりゃちょっと考えればよく分かるんですが、おいしい話がそんな転がってるはずもないし。(年齢も年齢だしね。)

でも、最後から2行目はちょっと気になりましたね。あの先に2人はどんな展開が待ち受けているのか。小説の中で完結する世界なら、きっと冒頭に戻って循環するかのような展開になるんでしょうね?。

小説「潮騒」

すっかり週刊ブログになりつつある今日この頃ですが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。こちらは3連休のおかげで至って元気に過ごしています。ただいつもの生活の疲れからか、布団に倒れこむと3分後には寝られる状態になっているのがちょっと怖いのですが...。


さて、今回は三島由紀夫の「潮騒*4」を読んでみました。
単純に言うと、島社会での恋愛では都会ではなかなか考えられない障害があったりして大変なんだな?というお話。いや、実は全然違います(´Д⊂ 本島から隔離された環境で育ってきた純粋な青年が初めて恋をして、相手や親にその想いを伝えようと真っ直ぐな想いをぶつけていく。そんな感じのお話です。

登場人物として、純粋な青年・新治と気立てのよい初江、そして初江の父で頑固者の照吉が出てきます。また、恋のライバルである安夫もなかなか重要なポジションを占めます。新治は初江に恋をしてお互いに想い合っていくわけなんですが、そこで保夫と照吉がそれぞれの思惑で2人の仲を裂こうとします。

どんな展開かは本作を見ていただくとして、案外素直な雰囲気の作品だなというのがこの作品の印象でした。話の内容自体はとても短くて、分量も200ページに満たない程度なんですけど、丁寧に話を展開してるなって思いました。この丁寧さがこの作品の良いところなんでしょう。

「潮騒」は、ダフニスとクロエに着想を得て著わされたものなのだそうです。じゃあ、本作をよく知るためにも、ダフニスとクロエは読んでみないといけませんね(笑)

近年叫ばれて久しい地球温暖化対策ですが、実はこの地球温暖化は二酸化酸素の増加によって引き起こされたものではないとすればどう感じるでしょう?逆に、地球は温暖化しているのではなく寒冷化に向かおうとしているとすれば?この著作ではそういった地球寒冷化への警鐘を鳴らしています。さて、本当に地球は寒冷化に向かっているのでしょうか?

この本の中で著者は、温室効果ガスとして知られている二酸化炭素よりも、水蒸気(雲)による影響の方が大きいことを力説しています。また、太陽の活動を示す黒点との相関や、太陽との距離の周期を示すミランコビッチ・サイクル、火山の噴火なども影響を与えるとしています。

また、2020年問題として資源の枯渇化の影響も指摘しています。人口が増加することにより、世界では資源確保のための略奪が数多く発生し、2020年の段階で90億人超の世界人口は60億人程度まで減少するだろうという見通しを示しています。このあたりについては、「成長の限界」として1970年に発表されています。

さて、これを踏まえてどうするべきか。
仮にこれらの話が本当ならば、温暖化対策よりも寒冷化対策をとらなければいけません。
この本の中では、食糧生産がうまくいかなくなるためにそれに備えて食料自給率を高めるべきだと唱えています。これは確かにその通りで、寒冷化が起こらなかったとしても採るべき方策といえるでしょう。その他にも、寒冷化に向けて備えるべき対策が紹介されています。

個人的に感じたのは、やっぱり2020年にそんな成長の限界が来ることを実感としてもてないということでしょうか。2020年と言えば、もう12年後の話です。その12年後以降は資源の奪い合いのために、3人に2人は餓死してしまうような世界を想像するのはちょっと難しいですよね。
個人として出来ることといえば、農業の知識をつけておくとか、将来の危機に対して備えをしておくくらいでしょうか。

後半は政策の話ばかりになってしまったので、若干期待はずれな面もあります。
表題通りの内容を知りたいなら、第1章だけ読めばいいでしょう。

小説「ヴェニスの商人」

自分の単純な気まぐれで、ちょっとこれまでとは毛並みの違う本を読んでみようとこの小説「ヴェニスの商人」を選んでみました。ヴェニスの商人といえば、シェイクスピアが著わしたことで有名です。シェイクスピアがハムレット、リア王、マクベス、オセロの四大悲劇を書いたことはあまりにも有名ですが、このヴェニスの商人は悲劇ではなく、喜劇として書かれています。
冒頭は、ヴェニス *5で貿易商を営んでいるアントニオが、友人バサーニオの頼みで高利貸しのユダヤ人シャイロックから自らの肉1ポンドを抵当として大金を借りてしまうところから始まります。

[wiki] ウィリアム・シェイクスピア - Wikipedia
[wiki] ヴェニスの商人 - Wikipedia

概要については上記のWikipediaに譲るとして、かなり驚きの展開が待っていました。
高利貸しシャイロックからお金を借りてしまったアントニオは、予想通りお金を返済することができすに肉を切り取られてしまいそうになります。で、ある事情からアントニオはその災難から逃れ、逆にシャイロックの方が全財産を剥ぎ取られるという憂き目に遭ってしまうのですが、この展開自体が、当時ユダヤ人がどのように思われていたかを示しているように思われました。

単純に、日頃善い行いをしている人が最後には救われて、悪いことをしている人には罰が下る構図なら、まあそれはそれでありかな?と思うわけなんですが、このヴェニスの商人ではあまりにもシャイロックへの罰が大きすぎるのではないかな?と思ったりするわけです。シャイロックから没収された財産がどこに渡っていくかも考えると、立場が違えば悲劇にもなりえるお話でした。

お話自体はとても短くて、200ページもない程度なのでさらっと読めると思います。ただ、登場人物が紛らわしいので、前半から誰が誰だかを把握して読まないと、きっと展開が分からなくなります。教養の足しとして読んでみるといいのではないでしょうか。

言い間違えるも甚だしい!

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指摘されて初めて、自分自身よく言い間違えることが多いなって思いはじめました。
確かに身近にこれだけ言い間違えてる人ってなかなかいない印象があります。
例えば、自分の中ではナイフとフォークの使い方を正しく説明できてるつもりなのに、「ナイフ」と「フォーク」を逆に言っていて意味が通じてなかったとか。コンセントとスイッチを間違えるとか。だいたい名詞を間違えていることが多いように思います。

で、つい最近、自分が読み方を間違えている単語を発見してしまいました(´;ω;`)
それは…「甚だしい」っていう言葉。(ちなみに、「はなはだしい」と読みます。)
これだけでも若干ショックだったのですが、「甚だ不愉快である」というような例で使う時は単純に「はなはだ?」と言うのだそうです。これまで「はなただ?」って読んでいたのは全部間違いだったのかー!

そんなわけで、読み方の分からない単語はちゃんと調べましょうということでした。

小説「三国志(二)」

7月末に読み終えた三国志(一)に引き続き、三国志(二)*6も読んでみました。
この本を読み終えるまでにすでに5冊ほど別の本を読んでますが、これは直列で読んでいたわけではなくて並列で回しながら読んだ結果、一番読むのに時間がかかるこの小説が最後になったとそういうわけです。

今思い出したんですが、前述の5冊以外にももう1冊読んでいたことを思い出しました。その名も、「本は10冊同時に読め!」という本。この本は正直、タイトルだけ読んで得るものがあればいいかなと思える本でした。要は、本をたくさん読むと情報がたくさん入ってくるので出世するよ、ってこと。買うほどでのないかな?って本です。


閑話休題。
三国志の2巻は、董卓が洛陽から遷都した後から始まっています。そして最後には、袁術が徐州の呂布に対して攻勢をかけ、呂布が劉備を部下として使いつつも追い詰められているシーンで終わります。

この2巻を読んでいて思うのが、呂布は危なっかしくて信頼されていないな?てことでした。呂布は目先の利益につられてコロッと裏切ってしまうので、誰も後ろを任せず、どこか距離感のある対応をされているのがある意味かわいそうでした。でも、これも彼自身の行動が引き起こした結果ということで、自業自得とも言えるんですけどね。

そんな彼が、今回はちょっと面白いやり取りを見せてくれます。袁術が劉備のいる地域に攻め込んだときに、うまく和睦させようとして、150歩ほどの距離の戟*7を射止めて両者を丸め込んだという話が書かれています。この時の呂布のたどたどしさはちょっと笑えました。

まだまだこの三国志は続編があるのですが、案外先は短そうに感じます。段々内容が密になっていくのでしょうか。

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tetsuの日記・雑記です。
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