就活の一環で、故盛田昭夫氏の著作である「学歴無用論」を読んでみました。盛田さんはソニーの創業者の一人で、ものすごく苦しい資金繰りの中でソニーを大企業へと育てていった立役者の1人です。こういうエピソードを聞くと、かなりのチャレンジ精神に満ちあふれてたんだなって感じます。
この本では、まだ日本では重く見られている学歴がもたらす弊害を、アメリカの雇用制度などと対比することで明確にしています。アメリカ社会と日本社会との雇用状況の差に愕然として、これではダメだ、変えていかないといけない!といった論調です。このあたりの考え方は、「若者はなぜ3年で辞めるのか」で出てくる考え方に似ています。わりと、このあたりは共感できる部分です。
ですが、さすが20年前(バブル崩壊前)に書かれた本ということで、かなり時代錯誤な内容があることも否定できません。考え方自体は今も通用しますが、時事的なことではちょっとそれはなと考えてしまうところもあるので、そのあたりは適宜かみくだいていけばいいと思います。
あと、ソニーの成り立ちなども書かれているので、ソニーにとても興味がある方は読んでみるといいかと思いました。
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