職場で教えてもらっている先輩さんに、基本設計所を見せたら
「これはどちらかといえば詳細設計書に近いな?」と言われてしまいました。
つまり、システムをどのように実現するかという手段は書かれているんですが、基本設計所に本来盛り込むべき、システムの目的が書かれていないということ。大学時代にも習っていた内容だっただけに、ショックを受けた瞬間でした。
こういった目的なき基本設計書と同様にまずいのが、目的なき新技術の投入。
今回読んだ「UMLは手段」という新書の中では、なんのためにUML*1を導入するのかを明確にしておかないと全く役に立たないよということを示しています。
この本で書かれていることはわりと当たり前の話ではあるのですが、こういった形で文書にして示されると「おー、納得」と思えることもありました。UMLを使えばシステム開発がうまくいくというわけでもなく、本当なら設計手法論についても検討すべきだとか、いろいろな注意点が書かれています。システム開発をしている人でないと話の内容はさっぱりだと思うんですが、個人的にはとても勉強になりました。
本書の後半では、アーキテクトとはどんなものかについても書かれています。こちらにも興味がある方は一読の価値ありです!
- *1:Unified Modeling Language
コメントする