小説「チルドレン」

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伊坂幸太郎の6作目の小説「チルドレン」。この作品は実は短編集のようなものなのですが、それぞれがつながっているので、普通に章立てされた長編のようにも読めます。彼独特のユーモアも各所にちりばめられていて、かなり楽しく読める作品です。


この小説では、バンドをやっているちょっと(かなり?)変わった性格の陣内が銀行強盗に巻き込まれたり、家裁調査官になってから担当の少年にちょっかいを出したりするといったストーリーが描かれています。彼の友人である鴨居や、家裁調査官をやっている武藤、目の見えない永瀬はいつも振り回されっぱなしです。彼の独特の感性に呆れつつ、でも彼のような生き方も悪くないなとも思っている感じですけどね。

彼のように自分に素直で直感的に生きる生活は、僕にとってはかなり憧れです。でも、さすがに大勢に絡まれている人を代わりに殴りに行くっていうことはできないですがヽ(´ー`)ノ 面白かったのは、陣内が作った「侏儒(しゅじゅ)の言葉 トイレの落書き編」が出てくるあたり。武藤が陣内に本を借りて、それを担当の少年に渡すのですが、その本「侏儒の言葉(芥川龍之介著)」の間にこれが挟まっていて、爆笑されてしまうのです。きっとその時の武藤の気持ちといったら、気が気じゃなかったでしょうね?。でも、そんなユーモアあふれることをしてるのも陣内っぽいというのか、憎めないんです≧∇≦

一番初めの銀行強盗のお話も予想外な結末になってて面白かったです。さすが伊坂幸太郎は読者を飽きさせません!

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