SolarisでSMTP over TLSをサポートしたPostfixサーバを導入するためには、普通のPostfixのインストールと比べてひと手間かける必要があります。MakefileにOpenSSLのライブラリの場所を記述する操作を行うことで、TLSをサポートさせることができます。
今回Postfixのインストールを行った環境は次の通り。
OS: Solaris 10
SMTP: Postfix 2.3.4
SSL: OpenSSL 0.9.8
けっこうPostfixのマニュアルそのままですが、メモということで…。ちなみにここでは、OpenSSLのインクルードファイルの場所は /usr/local/ssl/include、ライブラリの場所を /usr/local/ssl/lib、Postfixのソースのある場所を /usr/local/src/postfix-2.3.4であることを前提とします。
# cd /usr/local/src/postfix-2.3.4
# make -f Makefile.init makefiles
# make makefiles CCARGS="-DUSE_TLS -I/usr/local/ssl/include" AUXLIBS="-R/usr/local/ssl/lib -L/usr/local/ssl/lib -lssl -lcrypto"
# make
# make upgrade
こんな感じです。途中、コマンドが改行されているところは適宜1行に直して読んでください。
もし、OpenSSLのインクルードファイルやライブラリの場所が分からないなら、「find / -name ssl.h」や、「find / -name libssl.so」などとして探し出しましょう。僕の環境でこのコマンドを実行すると、「/usr/local/ssl/include/openssl/ssl.h」や「/usr/local/ssl/lib/libcrypto.so」が結果として表れます。インクルードファイルのあるディレクトリに関してはちょっと注意が必要ですね。
もし、Postfixを再起動してみて「fatal: unsupported dictionary type: sdbm」がエラーログに残るようなら、/etc/postfix/main.cfの「smtpd_tls_session_cache_database」をコメントアウトすればよいです。
[web] Postfix TLSサポート
[blog] fatal: unsupported dictionary type: sdbm - KSKNET
Comments [2]
ぜんさん
find / -name hogehoge
はすごく時間がかかるので、私は普段
locate hogehoge
を使っています。Solarisにはないのかな?
tetsuさん
むむ、知らなかったです( TДT)
Solarisでは、デフォルトではlocateは入っていないみたいですね。
でも、ソースからコンパイルすると使えるようになるみたいです。
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