小説「ブレイブ・ストーリー(中)」

宮部みゆきが著した小説「ブレイブ・ストーリー」の中巻を読んでみました。上巻は現世から幻世に至るまでのお話だったんですが、中巻では幻世で巻き起こる大きな2つの問題を解決していく場面が描かれています。

[blog] 小説「ブレイブ・ストーリー(上)」

主人公である三谷亘(みたに わたる)は、幻世にわたって運命の塔を見つけるための旅を始めます。一番初めに行き着いた町の宿屋で起こった傷害事件を解決し、1つめの真実の鏡を手に入れます。その後、町の人の話を聞いて南の大陸のさまざまな場所に行くことになります。悲しみを癒すために集まった人々が暮らす町、種族差別が激しい町、水族が多く集う町...。途中、仲間たちともはぐれたりしながらも、幻世の本当の姿を徐々に知ることになります。幻世は自分自身の内面を表す世界、そのことを少しずつ実感していく亘でした。

最後まで読んでみた感想ですが、上巻のリアルなお話と比べると本当にRPGゲームのような展開です。行き着く町の人にもいろんな特徴があり、それぞれユニークなストーリーが存在します。亘はそのたびに危機に陥ることになるのですが、ここから切り抜けることになるのだから不思議ですね。

全体的には、少しシリアスな雰囲気が漂っていますが、上巻と比べると少しマシになっているようにも思います。ただ、亘のお父さん似の人が出てきたときはびっくりしましたけどね。上巻はちょっと冗長なんじゃないかな?とも思っていたんですが、ここでこんな展開が待っているなら納得がいきます。

さて、この小説の下巻ではどんな結末が待っているんでしょうか。亘は運命の塔を見つけられるんでしょうか!?

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小説「ブレイブ・ストーリー(下)」

宮部みゆきが著した作品「ブレイブ・ストーリー」も、下巻で最後を締めくくります。上巻では、三谷亘ことワタルがどれだけ現実の世界でつらい状態になっているかが主... 続きを読む

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