例えば就活の面接などで、「あなたは信頼される人になりたいですか?尊敬される人になりたいですか?」と聞かれた時、あなたならどう答えますか?たぶんないとは思いますが、こんな感じの考察を前もってしてみるのもアリなんではないでしょうか。
まず、信頼される人や尊敬される人というのはどんな人のことなんでしょうか。信頼できる人と言われて思い浮かぶ人、それはわりと身近な人が多いような気がします。友人であるとか先輩・後輩であるとか、いつも会うことができて、何かを任せられるような人がよく当てはまります。逆に尊敬できる人と言われれば、身近にいるかいないかはあまり関係ないように感じます。偉い先生や普通の人ではできないことができる人、もしくは肉親を思い浮かべる人も多いかもしれません。
それを踏まえた上で、信頼される人になろうと思ったらどうしたらいいかを考えてみます。例えば、約束は守るとか、軸がずれないとかそういう条件を満たせばとりあえずは良さそうな感じです。また、尊敬される人になろうと思うと、他の人にはできないようなことができるとか、人間的にいい人であるとか、なんらかのステータスが他の人より抜きんでる必要がありそうです。
ここで、信頼されるけど尊敬されない人についても考えてみましょう。こんな感じの人は、人間的にはまあまあなんだけど、やってることは訳が分らないとか、そんな印象を受けそうです。逆に、尊敬はされるけど信頼してはいない人と言われると、ものすごく遠くのお偉いさんのような、心理的にも物理的にも距離があるけど、すごいことができる人という印象になるのではないでしょうか。
「信頼される人」と「尊敬される人」。両者とも似ていると言えば似ているのですが、あえて違う点があるとするなら、信頼される人になろうと思ったら頑張ればそれなりになれると思うのですが、尊敬される人になろうと思うと努力だけではなんともならないように思われます。まとめると、信頼されるためには心理的な近さが重要で、尊敬されるためには技術的な面の向上が重要ということになるのではないでしょうか。
それを踏まえて、どちらになりたいか。自分なら「信頼される人」になりたいと思うでしょう。尊敬されようと思っても、自分自身の努力ではどうにもならないこともあるのに対して、信頼されるようになるために自分自身で頑張ればなんとかなることが多いからです。また、尊敬されるかどうかは相手側の意思も重要で、尊敬される人になろうと思ってなるものでもないと思うからです。
信頼されようと頑張る過程で、尊敬されるようになるということもあるかもしれませんけどね。
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