実家で手軽に読めそうだと思って手に取った小説です。主人公の薫が若年アルツハイマー病にかかり、大好きだった彼のことも段々と忘れていってしまうという、かなり悲しい話です。
この本では、薫の日記を追っていくことで彼女の生活を紹介していきます。前半は、彼女が徐々に幸せになっていく姿が書かれていて微笑ましいのですが、後半になればなるほどアルツハイマーの症状が出てきて生活が脅かされていく過程が描かれてます。彼女の彼氏がこの症状を見てどれだけ動揺するかとかを想像すると、かなり痛々しいです。
最後に薫の彼氏が病院を訪れるのですが、その時に渡される手紙の内容はかなり衝撃的です。あの場面は泣けますね。すごく切なくなってきますね。ストーリー自体は単純でも、純粋に感動できるお話です。短めのストーリーなので読みやすいしね。興味を持たれたのならぜひ読んでみてください。
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