小説「陽気なギャングの日常と襲撃」

伊坂幸太郎の作品の中で、4番目に読んだ作品がこの「陽気なギャングの日常と襲撃」。この作品は、「陽気なギャングが地球を回す」の続編に当たるもので、おなじみの4人組の銀行強盗、成瀬、響野、久遠、雪子が今回も予想外な展開を見せてくれます。

今回も彼らは銀行強盗を企てます。いつものごとく響野の演説のもとで、5分間での強盗を成功させます。しかし、その銀行で起こっていた事件は強盗だけでなく、彼らとは別にもうひとつの事件がひそかに実行されていました。それは「社長令嬢誘拐事件」・・・。つながりがないと思われていた事件に隠された伏線。誘拐事件に首を突っ込んだ彼らが取った行動とは?そして迎える結末とは?4人のギャングが繰り広げる痛快なやりとりと予想外な展開。最後まで飽きさせることのない軽快なサスペンスです。

個人的にこのシリーズで気に入ってる言葉が「ずるずる人」。ずるずると流れに巻き込まれ、にっちもさっちも行かなくなる人たちのことを指すらしいです。で、どうやらずるずる人は、極悪人に弱みを握られて犯罪を犯してしまうとのこと。ぜひそんなことにならないように気をつけたいですね^^

一応、前作を読まなくても楽しめる作品ですが、多分読んでおいた方がもっと楽しめると思います。少し前に、前作を題材にした映画も作られたらしいので、また観れたら感想を書きたいと思ってます。

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