小説「死神の精度」

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このブログで伊坂幸太郎の作品を取り上げるのも3回目です。1人の作家の作品をずっと読んでいくと、いくつか共通点が見られて面白いです。まったく違う内容の作品であるにもかかわらず、どこかで感じた雰囲気が感じられたりするのが心地よいというのか、安心して読んでいけます。「死神の精度」という作品は短編なのですが、一緒に書かれている作品ともちょっとしたつながりがあって、それを発見するのも1つの楽しみ方です。

さて、この「死神の精度」という作品は、人間の姿をした死神・千葉からみた、人間の数日間の生き方を描いた物語です。彼に課せられた使命は、対象となる人間が本当に死んでもいい人間かを見極めること。そのために人間に近づき、どんな生活をしているかを確かめます。彼が「可」と言えば、彼と出会って7日目に事件や事故に遭い、命を落とすことになります。しかし「見送り」と言えば、当分は死ぬことはないということです。

この物語で対象となる人間は、苦情処理をしているオペレータです。日々いろんな人に怒鳴られ、自殺願望もあるような女性です。まさに、死神の出番となったのは必然とも言えるでしょう。しかし、ある出来事がきっかけで、一筋縄ではいかない結末に。その思いもよらない出来事とは。死神が下した決定とは・・・。

死神を通して、さまざまな人間のストーリーを描き出した思いもよらない展開。リンクしてないようでどこかつながっているので、どこも軽く読み流すのは禁物です。長編が苦手な人でも読みやすく、手軽に伊坂ワールドを楽しめるので、ぜひ多くの人に読んでほしい作品です。

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