今日は本当に真の実力について考えさせられる日でした。こんな日は、きっと1年のうちでそうそうないはず。研究でもオケでも、真に実力のある人間になりたいものです。
そんなわけで、簡単にですが、そもそも実力とは何かを考えてみます。僕が考える実力とは、「ある事象に対してどのような困難さがあったとしても、適切に対処するための能力」というものです。研究に関して言うなら、どのような難しい問題に対しても、それを解決するような道筋を立てられる発想力、もしくはそれを遂行するために必要な物理的な(例えば、金銭だとか人脈だとか。)力だと考えられます。オーケストラ、特に楽器の演奏に関して言うなら、どのような楽譜であっても作者の意図を汲み取り、それを周りの奏者・指揮者との関係を見極めて適切に(ある時は動的に、ある時は静的に)演奏できる力となります。
「真の実力」という言葉がありますが、では「偽の実力」というものもあるはずです。端的に言えば、小手先だけの力だとか、見せかけの力なんですが、きっとこれは「ある特定の問題だけなら通用する、本来なら特に重要ではない手法を用いて対処する力」というように定義できるでしょうか。捉え方によっては要領が良いということなんでしょうが、世間一般にはあまり歓迎はされないでしょう。なるべくならば、「偽の実力」などなくとも対処できればいいのですが。
なぜこんなことを言うかというと、今日のオケの練習でやっぱり重要なのは真の実力なんだなと痛感したから。偽の実力ではどうしようもないことがあるし、なんともならないことが出てくるし。小手先の技術は、所詮小手先でしかないわけで。金属バットを持った小学生と、木製バットを持った野球選手では、どう考えたって同じ結果にはならない。結果は歴然です。
しかしまあ、自分自身も気づくのが遅かった。もうちょっと早く気づいてれば良かったのにと感じずにはいられません。兆候があっただけに、その思いはかなり強いです。
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