映画「墨攻」

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せっかくの日曜日は何か満喫したい!と思ったので、いつものTSUTAYAに行ってDVDを借りて観ることにしました。インファナル・アフェアを観て以来、韓国映画もかなりいいなっと思っていたので、興味のあった「墨攻」を借りてきました。この墨攻という名前は、「墨守」という言葉が由来の造語です。

[wiki] 墨攻 - Wikipedia
[wiki] 戦国時代(中国) - Wikipedia


墨攻は、中国の戦国時代が舞台になっています。趙と燕の間に挟まれた小国の梁は、双方の重要な拠点であるため非常に苦しい選択を迫られていました。攻めてくる趙と戦うか、それとも和議を申し立てるか。助けを求めた墨家からは何の連絡もなく、仕方なしに梁城城主の梁溪は和議を申し立てる方針を打ち立てたのですが…。

そんな時にやってきたのは墨家の革離(かくり:アンディ・ラウ)。趙の先議隊を、矢を1本打つだけで追い払うことに成功します。趙を追い払うために彼が提案した戦略は1ヶ月間の籠城…。たった4000人の民をまとめあげ、趙の大軍に対抗することになります。


この作品では、かなり墨家の思想が現れています。たとえば「兼愛」。敵であっても、もう戦えない状態になったら殺すことはしないといった感じです。でも映画中では、そんな思想はあまり理解されず、民衆が敵をボコボコにするシーンがかなり出てきます。また、誰でも助けを求められたら助けに行くという革離に対して、「愛する相手を選んだほうがいいんじゃないのか?」というシーンは、かなり現実でも当てはまりそうです。

そんな思想の他にも、現実のどろどろした部分も描かれてたりします。民衆の信頼を得る革離をねたみ謀反者として追いやる城主、さらに革離が出て行ったことをいいことに本当に謀反をしてしまう部下などなど、後半はかなり混沌としていきます。これだけ混沌とした政治の世界で、誰にも媚びることなく動く革離は希望の光のように思えてきますね。

革離を演じるアンディ・ラウは最初から最後までかっこよかったですね。インファナル・アフェアでは好青年といった感じだったのですが、ここではかなり貫禄のある男として奮闘していました。革離を愛する逸悦を演じていたファン・ビンビンも好演でしたね。

最後のあたりはちょっとストーリーがごちゃごちゃして分かりにくい部分もあったのですが、思っていたよりも引き込まれる作品だったと思います。確かに予告編で言ってたような「10万の敵にたった1人で挑む」っていうのは言いすぎなんですが、それでもこれは当たりの作品だと思うんですけど、どうでしょうか。

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