就活が終わって社会に出たら、議論をする場面もきっと増えていくことでしょう。そんな状況になっても、できるだけダメな議論はしたくないですよね?そんなわけで、とりあえず本屋で目についたこの「ダメな議論/飯田康之(ちくま新書)」を手にとってみました。
この本は、ダメな議論を見抜き除外していくことで、残された言説が有意義である可能性を高めることを目的としています。ブログなどが普及する中、さまざまな意見や主張が散見されるわけですが、それを全て目に通していたのでは時間がまったく足りません。そこで、ダメな議論(主張)を真に受けないようにすることで、本当に必要な主張を選び出せるようになるための着目点などが書かれていました。
内容はかなりしっかりしたもので、とても説得力があります。例えば、占い師などが相手の悩みなどをずばり当てる方法などが紹介されていました。これがなぜダメな議論と関係があるかは後で説明しますが、このような方法をコールドリーディング(Cold reading)というのだそうです。占い師が行うコールドリーディングでは、相手の考えていることを読み取り、現状がどうなっているかを言い当て、最終的に予言などを行います。
[wiki] コールドリーディング - wikipedia
このコールドリーディングは、本来は話術の1つで、相手に自分を信じ込ませるために使われます。これを使われて信じ込まされたあとに、主張したいことを述べれは必然的にその主張は正しいと納得してしまう、ということらしいです。これはとても怖いことですね?。
その他にも、怪しい議論を見抜くための5つのチェックポイントなども紹介されています。ですが、それはぜひこの本を読んでみてほしいと思います。信書の値段でこの書かれている内容は、かなり意味のあるものだと思います。
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