大阪大学のK先生のブログが発端となって、ニセ科学に関する反響が高まっているようです。ここのブログでは、例として「水に対してありがとうなどと声をかけながら凍らせるときれいな結晶になり、ばかやろうなどと声をかけるときれいな結晶ができない」という実験に対して、反論されています。そういえば、私もいかにもこれはないだろ!と思うようなニセ科学を見たことがあります。
[web] 「水からの伝言」を信じないでください
私の見たのは、海外で採取された岩塩についての説明です。なんでも、その岩塩は他の塩や鉱物などと比較して「酸化還元力」があるのだとか。その酸化還元力というのは、酸化した物を還元する力(=抗酸化力)のことで、これをお風呂に入れると肌によい(=酸化した肌を還元させる)、とまあそんな感じです。
しかし、この説明はかなり変です。そもそも、酸化還元力という用語は「酸化した物を還元する力」のことを指すのではなくて、酸化力と還元力の総称です。また、仮にその岩塩を入れた結果、還元力が強くなるとしても、それが肌によいかどうかは別の話です。鉄さびなんかはつかなくなるかも知れませんが、人体にどう影響するかは酸化還元力だけでは分からないと思うのですが。
ちょっとしたリラクゼーションにはいいと思いますが、あまりにも信用しすぎるのは困りものじゃないですかね。
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