後輩に、なんか面白い本ない?って訊いて、貸してくれた本がこの「陽気なギャングが地球を回す(伊坂幸太郎/祥伝社)」です。けっこう分厚いのですが、流れがよいのでさくさく読める本です。
タイトルにギャングと付くくらいなので、このストーリは4人の銀行強盗が主人公になっています。嘘を見抜くことができるリーダー成瀬、スリの名手・久遠、しゃべれば嘘しか出てこない演説の達人・響野、正確な体内時計を持つ雪子。共通点がないようなこのメンバーが、ある銀行を強襲し大金を奪おうとします。しかし、成功を手中に収めたと思われた瞬間、予期しない相手に邪魔をされてしまいます。
結局大金を手に入れることができなかった主人公たちは、彼らに一泡吹かせようと画策するのですが・・・。思いもよらない伏線が痛快な結末を導く、コミカルな雰囲気のギャング・サスペンスです。難しい話は出てこないので、きっと誰でも気軽に読めると思います。
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