書籍「1リットルの涙」

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文庫本となって出版されている「1リットルの涙 -難病と戦い続ける少女 亜也の日記-」。すでにドラマ化され、映画にもなっているこの物語は、脊髄小脳変性症という病気に侵された亜也ちゃんが記した、6年間にわたる闘病との記録です。

彼女が病気に侵されていると分かったのは15才のとき。歩くとふらふらし、徐々にやせてくるという兆候から、余命10年の病気と診断されます。この病気は、日常生活に必要な動作が徐々にできなくなり、最終的には動くことさえままならなくなるというもの。そんななか彼女は、周りの人達に支えられながら必死に生きようとします。

厳しい世間や、彼女自身の過去に縛られながらも、難病との戦いは続きます。養護学校への転入、車イス生活の始まり、そして入院。「神様、病気はどうして私を選んだの?」 この言葉の答えは彼女の中で見つかっていたのでしょうか。


で、読んでみた感想ですが、母親にも大切にされながら自分自身を励ましている場面が多くて、すごく心を動かされます。 「愛知県に生まれた亜也は、その県名からして、愛と知に包まれているんだから・・・」というくだりの前後とかは、本当にやばいです。泣けます。

さらに、日記の後に書かれている、担当医師のメッセージを読むとまた泣けてきます。涙腺ゆるみっぱなしです。女の子なのに傷だらけになりながら強くなろうと頑張る姿は、痛々しいけれどもまた健気で、周りを勇気付けます。そこまで頑張らないといけなかったことなんて、自分の生活の中であっただろうか?そう考えると、とても及ばないです。

ぜひ、1リットルの涙があっても足りなかった彼女の物語を、みんなに知ってほしい!

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