ここ最近読み込んでいる森博嗣の第3作目、「笑わない数学者」を読んでみました。4つの数字を用いてある数字にするといった、ちょっとしたクイズも盛り込まれていたりするので、もし数学に自信がある方は挑戦してみてください。
ちなみに、これまで読んだ森博嗣の作品の感想はこちら。
[blog] 小説「すべてがFになる」 - LostMemories
[blog] 小説「冷たい密室と博士たち」 - LostMemories
この作品では、大学の助教授である犀川創平と大学生の西之園萌絵が、天才的な数学者である天王寺翔蔵に会うために三ツ星館を訪れることから始まります。この三ツ星館は非常に変わったデザインになっていて、オリオン座の三ツ星を象徴するような間取りになっています。一風変わったこの館でまた犀川と西之園は殺人事件に巻き込まれてしまいます。
[wiki] 笑わない数学者 - Wikipedia
この作品の中で、犀川と天王寺博士が殺人事件の核心となる会話をするのですが、そこで天王寺博士がひたすら「不定だ」というシーンが緊迫感があって面白いですね。ここでいう「不定」というのは、有限個に解を特定することができない状態のことを指しています。殺人犯に対してこの「不定」という言葉を用いれば、それはつまり誰でも実行可能だという意味になるわけですね。ただし、ここでは対象は犯人に対して使っているわけではないですけどねヽ(´ー`)ノ 詳しくは本編をどうぞ。
オリオン座が消える謎は、実はかなり初めの段階で気づいてしまったので、どうして作品中でそういう解がなかなか出ないのかがちょっと不思議でした。でも、やっぱりどんでん返しのような展開もあって楽しめました。
また、別の作品も読んでみたいのですが、古本屋においてなかったので、次は違う人の著作に挑戦したいと思います。
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