せっかくのGWなので、旅行中のホテルで寝る前の時間を見つけて一気に読んでみました。
東野圭吾が著わしたこの小説は、第134回直木賞を受賞した作品なのだそうですね。
もっと早くに受賞していたのかと思ったのですが、ちょっと意外な気もします。
さて、作品のあらすじはWikipediaの記事などに任せるとして、さっそく感想を。
この作品は探偵ガリレオシリーズの第3作目になります。ですが、メインキャストの湯川学の
雰囲気が今回はちょっと違います。いつもは刑事の草薙に多くの示唆を与えたりするのですが
今回の事件ではなんとか自分自身で事件の謎を解決しようとします。
それはなぜか。その事件の容疑者が、大学時代の友人、石神だったからです。
犯人が残した証拠から、事件の当日どんなやりとりが行われたか。
湯川はさまざまな角度から、残された謎を解決しようと試みます。
前半はすごく単純な問題なのかと思っていたのですが、最後の最後まで読んでみて
明らかになった事実はとても意外です。というか、これは実際に解けるんだろうか?
あと、この小説のタイトルは読み終わると端的に内容を示しているようにも思われます。
単純に考えれば、「容疑者X」と言われれば「ある容疑者」と同義のように取れます。
しかし、「X」という記号に別の意味として考えると、これがぴったりと内容に当てはまるのです。
幾何の問題だと思ったら関数の問題だった。まさにそんな感じです。
本筋とは関係ないんですが、亀戸っていつもホテルとかレンタルルームのある場所に
なっている気がします*1。確かに下町っぽいので
東京の人からすればそういうところなのかもしれませんが…。
でも近所が出てくるのは面白いですゝ(^O^)丿
犯人が唯一失敗したのは、献身をした相手をあまりに大切に思いすぎたこと。
でも、もし湯川がこの事件に登場していなかったら、間違いなく犯人の思惑通りに
進んだわけで。瞬時にこんなストーリーを考えた犯人には脱帽です。
[blog] 小説「探偵ガリレオ」 - LostMemories
- *1:いつもと言っても、片想いの時にそうだったかな?というくらいですが。
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