本屋に寄ったときにちょっと面白そうだな、と思ってこの本を買ってみました。和田秀樹さんが著した新書「人は『感情』から老化する」では、年齢を重ねていくごとに、体だけではなく「感情」も老化していくことを述べています。しかも、感情のほうがより早くから衰えるという、やや刺激的な指摘です。読み始めには、感情老化度テストというものもついていて、なかなか興味がわく本でした。
端的にこの本の内容を述べると、「人間の頭は、刺激がないとどんどん衰えていってしまうから、新しいことに挑戦して、若さを保ちなさい」という感じです。挑戦することに意欲がわかなくなった時にはすでに「感情」は老化しているので、いつもとちょっと違うことをしようと心がけるだけでも違うみたいです。なんだか当たり前のような話ですが、きっとこの本を読んでみようと思った人ならまだ老化はしてないんじゃないかと思ったりして。
実は、この本は40才以降の方向けに書かれているので、僕みたいな若造が感情老化度テストをすると、どれだけ良い選択肢を選んだとしても実年齢よりも上回ってしまうという不本意な結果になってしまうのが少し残念。でも、個人的に役に立ったのが物事の覚え方。脳の記憶の分類には、「意味記憶」と「エピソード記憶」という2つがあって、年齢を重ねてもなかなか衰えないのが「エピソード記憶」なんだそうです。エピソード記憶というのは、自分の体験に関する記憶のことで、感情がゆさぶられた時の体験はなかなか忘れないらしいです。そんなわけで、ものを覚えるときは、そのときに感じた感情とセットにして覚えようとするといいみたいです。
そんなわけで、今からでも頑張って新しいことに挑戦するようにすれば老化を防げるんじゃないかなって思った本でした。でも、やっぱり40才以上の方が読まれたほうがタメにはなりそうです。
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