伊坂幸太郎を紹介してもらってから半年、そろそろ作品の半分くらいを攻略したような気がします。どれも読んだ後の雰囲気が清々しくて、1つだけ推薦しろと言われても決めかねます(^-^) もちろん、今回読んだ小説「アヒルと鴨のコインロッカー」もその例にもれません。
この「アヒルと鴨のコインロッカー」というタイトル。見ただけではなんの話なんだかまったく予想がつきません。少し前に読んだ東野圭吾の「手紙」では、主人公の兄から送られてくる手紙がとても重要な存在として現われます。また、伊坂幸太郎の「死神の精度」では、死神が出てきていろいろな人の生死を見届けます。でも、この「アヒル」とか「鴨」、そして「コインロッカー」。これに一体どんなつながりがあるんだろうって感じますよね。
でも、この小説を読んだ後にタイトルを眺めると、あ?そういうことだったのか!ときっと思うはずです。これらの3つのキーワードは、作品の中でちょこっと紹介されています。でも、アヒルや鴨自体はストーリーに大きな影響を与えていません。実は、これらは何かに例えられているのです。なので、読んでいてこれらのキーワードが見つかったら、ぜひどんなふうに紹介されていたかを覚えておきましょう。キーワードの例えが分かったとき、「アヒルと鴨のコインロッカー」というタイトルもきれいに変化しているはずです。
書かれているストーリーなどはぜひ読んでもらうとして、少し「陽気なギャング」シリーズの登場人物が出てくるのがいいですね。伊坂ファンには分かるサービスって感じで。今回もとても読みやすい話で、スラスラと読んでいけました。
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