最近映画なども作成され、人気を集めている小説「時をかける少女」。筒井康隆が執筆した短編小説で、テーマ自体はそれほど目新しいというわけではないですが、タイムトラベルがどのようなものかを想像させてくれる、読みやすい作品です。
作品の解説などはWikipediaにゆずるとして、読んでみた感想はちょっと物足らないな?といった感じ。もう少しいろいろと書かれているともっと面白いかな、と思いました。最近、長編ばかり読んでいるせいか、どうも短編になるとあっさりしすぎるように感じられます。登場人物の表情とか、周囲の情景とか。主人公が体験した出来事なんかがもっといろいろと書かれていたりすると、個人的にはよいです。
とはいえ、短編だから悪いというわけではなくて、完成度は高いと思います。最後には、未来がどうなっているかということも書かれていて、現実にこうなるんだろうか?と思うと、いろいろと想像できて楽しいです。この作品で示されている未来像が良いか悪いかはその人の捉え方次第といったところですね。
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