今日は神戸の人なら思い出さずにいられない日です。1995年1月17日の午前5時46分に地震が発生し、半年の間に約5500人の方が亡くなり、42000人弱の方が負傷されています。また、心的外傷を負っている方もまだまだたくさんいらっしゃいます。私自身はこの日を無事に過ごすことができましたが、それが不可能になった人も大勢いることを心に留めておかないといけません。
毎年、この日はどこかで被災者のための演奏会が開かれます。私自身も奏者として出演する機会に恵まれました。三宮の神戸国際会館こくさいホールというところで、ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団さんと甲南大学交響楽団さんとの合同の演奏会です。曲も、今回初演の曲があったりして、なかなか楽しめました。お客さんとして聴くのもそれはそれでいいのですが、奏者として聴くとまた別の見方ができて新鮮です。
震災のために献呈される曲が演奏されるとき、アナウンスで「どうか拍手をなさらないように」という言葉が使われます。普段なら拍手があるべき時に拍手がないのは、すごく緊張します。ホールで広がっている無音という音は、何もないようで、ある感情を表現しているかのようにも感じられました。
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