タグ「綾辻行人」の一覧

小説「黒猫館の殺人」

  • 更新日:
  • 書籍
  • 綾辻行人

綾辻行人の館シリーズの6作目に当たる小説「黒猫館の殺人」を読んでみました。この作品で、館シリーズは3つ読んだことになります(「時計館の殺人」「人形館の殺人」)。今回のこの作品は札幌・釧路などの北海道が舞台となります。

なぜ黒猫館と呼ばれるかというと、館の屋根のところに風見鶏ならぬ風見猫がついているからだとか、館全体が黒くて形が猫のようだからとか、いろいろな考え方があるようです。そんなちょっと変わった黒猫館で、いつものごとく殺人が起こります。館を宿代わりにしようとやってきた若者達と、道中で声をかけた女性が夜に遊んでいて、気がついたら女性の方が死んでしまったのです。館を管理する鮎田冬馬と若者達は、これではまずいと思い、地下に死体を隠すことにします。しかし、これだけでは終らず第2の殺人が起こることになるわけなのですが...。

今回のお話も、鮎田の手記を読み進めていくうちに作家の島田潔が謎を解いていくという構成です。最後ではなぜ黒猫館が作られたのか、建物自身の謎も解き明かされていくことになります。むしろ個人的には、殺人のトリックよりもこちらのほうのどんでん返しの方が意外性があって面白かったですね。鮎田の手記には、いろいろな不自然な点が隠されていて、それを読み解くことで黒猫館の謎が分かるようになっています。地図とあわせて考えると意外とすんなり分かるかも?

最後の館の謎はともかく、全体的には手記を追っかけていくだけなので、すごく読みやすい作品でした。今度はもっと初期に作られた館シリーズを読んでみたいと思います。

小説「贈る物語 MYSTERY」

  • 更新日:
  • 書籍
  • 綾辻行人

お正月に買って以来、かなりの間放置していたんですが、せっかくの旅行中にとれた時間で全部読んでみました。この本は、綾辻行人さんが他の人にぜひ勧めたいと思っている本格派の推理小説を集めたもので、綾辻行人さん自身が著わしたわけではないのですが、どの作品もかなり予想外な展開をしていて面白いです。

この短編集では、5つの分類で9の小説が紹介されています。その分類は、ミステリーを推理していく上で重要な、どのあたりが謎なのかといった視点+αです。「Who?」「How?」「Why?」「What?」「Challenge!」といった章立てで、どの作品も一筋縄でいかないものばかりです。

どれも特徴的ですばらしかったのですが、1つだけ選ぶとするなら「達也が笑う」という小説が一番印象的でした。この小説は、最後の解答編を読むまではきっと明快な答えが分からないと思います。綾辻氏の前ふりで、「答えは信じられないほどあからさまに、読者の鼻先に突きつけられているのですが―。」と書かれていますが、まさにしてやったりという感じで、見事にやられました。この逆転の印象は、「人形館の殺人」を読んだときの印象にとてもよく似ています。これはぜひ読んでみてほしい作品です。

このページの上部へ

About

tetsuの日記・雑記です。
日々経験したことを記録していきます。

広告

サイト内検索

最近のピクチャ

  • snow.jpg
  • リアディレーラ

月別アーカイブ

最近のコメント