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小説「半島を出よ(上)」

友人とバイト先のお客さんからほぼ同じタイミングで勧められた小説「半島を出よ(上)」をやっと読み終わりました。研修中では電車に乗ってる時間も多いだろうし、もっと早く読めるだろうなと思っていたんですが、予想をはるかに超える満員電車のために全くそんな余裕なし。冗談抜きで足の踏み場もない空間では、身動きひとつすらままなりません…。そんなわけで、神戸に帰ってきてからなんとか読み終えたのでした。


この小説は、村上龍が著した物語です。僕はこの人の作品をこれまで読んだことがなかったのですが、半島を出よを読んで、それからWikipediaの説明を参照してみたらすごく納得しました。なんというか、あまりに拷問のシーンが痛々しすぎます。これまでそこそこ頑張って本を読んできたつもりだったんですが、こんな小説を書ける作家がいたんだ、って痛烈に思いましたね。読んでて、いろんな場所が痛くなりました(>Д<;)

[wiki] 村上龍 - Wikipedia

とりあえず概略を書いておくと、北朝鮮の軍隊がある戦略の下に福岡市、しいては九州地方全域を占領するさまが描かれています。下巻ではこれをどうやって盛り返すかというところに話が展開していくらしいんですが、あまりに痛々しいんで読もうか読むまいかちょっと考えている最中です。

何が痛々しいかって、北朝鮮の兵士が手を鍛えるために小豆のバケツに何時間もグサッグサッってつっこむ描写とか。これだけ書かれると「そうなんだ?」ってだけで終わるかもしれないんですが、そこからがひどくて、爪がああなってこうなってって話が出てきたりして嫌になりますね。。。とにかく痛くなる話は苦手です。もちろん痛くなれる話はこれだけではありません。


そんなわけで、日本の政府の対応のあたりとか、いろいろと着目すべきストーリーもあるんですが、個人的には苦手な部類に入る作品ということには違いなさそうです。とりあえず下巻に期待です…。

[wiki] 半島を出よ - Wikipedia

映画「父親たちの星条旗」

昨年の末に公開されていた映画「父親たちの星条旗」がやっとDVDとして販売されるようになりました。この映画は、クリント・イーストウッドが監督で、太平洋戦争の中の1つの戦いに着目した作品です。日本側の視線から撮影された作品として、「硫黄島の手紙」が同じく昨年末に公開されたのは記憶に新しいです。こちらの作品は、前にこのブログでも紹介しています。

[blog] 映画「硫黄島からの手紙」


さて、この映画では、硫黄島の戦いで7人のアメリカ人兵士たちが国旗を掲げるシーンが作品でのテーマになります。このシーンは、いわば硫黄島をほぼ制圧したとも取れるのですが、実際には旗が掲げられてから約1ヶ月間もの間、アメリカ軍は日本軍の反撃に苦しめられます。日本軍の戦略からか、アメリカ軍は混乱し、味方同士で攻撃しあったりするなどの乱れが戦況を悪化させました。

しかし、一方では硫黄島に国旗を掲げた兵士たちは、旗を掲げたというだけで英雄扱いとなり、本国で戦争のための宣伝を強要されます。多くの味方は命を懸けて戦ったというのに、自分たちだけは危険から遠い状況で、ひたすら資金調達のための宣伝活動...。まさに世間に作り上げられた英雄たちは、仲間のことを想いながらそれぞれの生活を送るのでした。


で、最後まで見てみたんですが、硫黄島からの手紙と比較すると、戦場の映像が少なかったのであまりへこまずに見ることができました。ただ、登場人物がみんな外国の人ということで、初めのうちは全然見分けがつきません(ノД`) いったい誰のことを言っているのか分からないままずっと観ていくのはちょっとつらいですが、後半になるとやっとだいたいの登場人物がつかめてきます。たぶん、もう1回観たらだいぶ話の内容が分かりそうです。

ちょこちょこと硫黄島からの手紙とのリンクがあったりして、先にそっちから見ておくと面白いかもしれません。でも、基本的にはシリアスなシーンが大半を占めているので、笑える場所は初めくらいしかないかもしれません。

個人的には、硫黄島からの手紙のほうがストーリーもはっきりしているし、二宮和也の演技もすばらしかったので、そっちのほうがお勧めです。ですが、こっちのほうもそれほど観て損したという作品でもなかったです。(でも、登場人物が混乱する時点でやっぱりどうかな?とは思いますが。)

硫黄島をめぐった2つの視点というのも新鮮だと思うので、とりあえず向こうを観てからさらっと観てみるというのがよさそうな作品だと思いました。

研究室の友人が、この映画を観てかなりよかったと宣伝していたので観てきました。レオナルド・ディカプリオが主演の映画「ブラッド・ダイヤモンド」。アフリカの地で採れる巨大なダイヤモンドをめぐった血なまぐさい争いに着目した作品です。


で、観てみたんですが、やっぱりアフリカの混乱した状況を映画にしたというだけあって、銃殺のシーンとか腕をサーベル(?)で切り落とすシーンとかがあったりして、かなり痛々しいシーンがたくさん出てきてました。まだ幸いなのは、撃たれた瞬間とかの血しぶきが飛ぶような場面は極力抑えられてる点ですね。もし、そんなシーンがリアルに映し出されていたら、きっと気持ち悪くなっていたかも。

海外の力をバックとしたアフリカを統治しようとする政府軍と、そこからの独立を目指すRUF(Revolutionary United Front:統一革命戦線)の争いの中で、現地の人が争いに巻き込まれるシーンもたくさん出てきます。この争いに乗じて、現地住民をこき使い、時には殺害もいとわない、まさに「血に染められたダイヤモンド」を密輸するのが、ディカプリオが演じるアーチャー。その密輸されるダイヤモンドを追いかけて記事にしようとするマディー(ジェファニー・コネリー)。さらには、RUFの捕虜として採掘をするうちに巨大なダイヤを見つけてしまったソロモン(ジェイモン・フンスー)。アーチャーはソロモンを従えて、なんとしてでもダイヤを発見して大もうけをしようとたくらみます。ひたすら残虐なシーンが続く中、アーチャーの戦いっぷりがかなり頼もしい感じ。ディカプリオも悪役がすごく似合うようになりましたねwひげがすごくかっこいいゝ(^O^)丿

ストーリーがかなり真面目なんで、笑える場所はないんですが、最後あたりのシーンはかなり感動的ですね。「今すげえ景色見てるんだぜ。お前と一緒に見たかったよ」というシーンとかは、すごく共感できます。それほどハッピーエンドではないものの、映画として伝えたかった内容は十分伝わる作品だったんじゃないかなって思いました。

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