再読と言っても、A-side+αだけなんですがヽ(´ー`)ノ
謎が解けました!ってか、一度気づけば確かに矛盾がいっぱい潜んでいる小説ですね。
ちなみに、1回目の感想はこちら。
[blog] 小説「イニシエーション・ラブ」
【注意!】
以降には本編のネタの核心をつく記述があります。
まだ1度も読んだことがない方+謎を頑張って解こうと思っている方は以降を読まないように!!
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後輩さんからのお勧めで、乾くるみの小説「イニシエーション・ラブ」を読んでみました。
今の自分の状況を知っていながらこの本を勧めるとは、なかなかの兵かつチャレンジャーと思わざるを得ませんが、本の内容は面白かったのでよしとしましょう。(いや、ホントは一発言うべき?)
で、この著作はどんなストーリーかというと、就職が差し迫った大学4年生の鈴木夕樹と、歯科衛生士として働いている成岡繭子の2人を中心とした、70年代の静岡が舞台のラブストーリーです。たまたまた合コンに行くことになった鈴木は、その席で成岡に恋をしてしまい、頑張って好かれようとする。とまあ、前半はそんな感じです。
この小説では、A-SIDEとB-SIDEとあって前半は前述の通り。後半では、鈴木が就職して東京に行くことになり、そこでいろんな波乱に巻き込まれていくことになります。
あんまり詳細まで書くとネタバレもいいとこなのでこのあたりで止めておきますが、時代が70年代ということもあって、懐かしいな?という思いが先行します。テレホンカードを使うシーンが幾度となく出てきてますが、今となっては電話料金を節約するために使うか、コレクションとして集めるかのどちらかでしょう。
後半では鈴木が東京でもまれる話が出てくるわけですが、実際に東京でそんなシチュエーションがありえるんだろうか?と思うくらい、遠い話のように感じられます。そりゃちょっと考えればよく分かるんですが、おいしい話がそんな転がってるはずもないし。(年齢も年齢だしね。)
でも、最後から2行目はちょっと気になりましたね。あの先に2人はどんな展開が待ち受けているのか。小説の中で完結する世界なら、きっと冒頭に戻って循環するかのような展開になるんでしょうね?。
すっかり週刊ブログになりつつある今日この頃ですが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。こちらは3連休のおかげで至って元気に過ごしています。ただいつもの生活の疲れからか、布団に倒れこむと3分後には寝られる状態になっているのがちょっと怖いのですが...。
さて、今回は三島由紀夫の「潮騒*1」を読んでみました。
単純に言うと、島社会での恋愛では都会ではなかなか考えられない障害があったりして大変なんだな?というお話。いや、実は全然違います(´Д⊂ 本島から隔離された環境で育ってきた純粋な青年が初めて恋をして、相手や親にその想いを伝えようと真っ直ぐな想いをぶつけていく。そんな感じのお話です。
登場人物として、純粋な青年・新治と気立てのよい初江、そして初江の父で頑固者の照吉が出てきます。また、恋のライバルである安夫もなかなか重要なポジションを占めます。新治は初江に恋をしてお互いに想い合っていくわけなんですが、そこで保夫と照吉がそれぞれの思惑で2人の仲を裂こうとします。
どんな展開かは本作を見ていただくとして、案外素直な雰囲気の作品だなというのがこの作品の印象でした。話の内容自体はとても短くて、分量も200ページに満たない程度なんですけど、丁寧に話を展開してるなって思いました。この丁寧さがこの作品の良いところなんでしょう。
「潮騒」は、ダフニスとクロエに着想を得て著わされたものなのだそうです。じゃあ、本作をよく知るためにも、ダフニスとクロエは読んでみないといけませんね(笑)