タグ「伊坂幸太郎」の一覧

小説「魔王」

伊坂幸太郎が2004年に著した、わりと政治色の強い作品を読んでみました。
あとがきを読むと、特に政治的な意図があってこのような作品を書いたわけではないということですが、この本を読んだ後は過去の歴史を振り返らずにはいられません。

小説「魔王」の中には、もうひとつの短編「呼吸」も含まれています。
魔王は、突然不思議な能力を持った兄を中心にしたストーリーで、呼吸では賭け事が滅法強い弟を中心にしたストーリーになっています。伊坂幸太郎の作品には必ず好きになれる言葉が含まれているのが良いです。今回は「考えろ考えろ、マグワイヤー」と「消灯ですよー」の2つ。特に「消灯ですよー」は、実際にあったら和みますね?。

小説「呼吸」の後で、うまく物語が解決するのかと思ったらそういうわけではなかったのががっかりでした。でも、ちょうど続編も出たようなのでまた読んでみようと思います。

研究と雑用のあいだ―もうピヨりそう

どうでもいいんですけど、このタイトルは「冷静と情熱のあいだ」(辻仁成、江國香織著)
という小説のタイトルをもじったものです*1。この小説は、同じストーリーを
男性側と女性側から見て書かれていて、両方読むとより深くストーリーに入り込めます。
いい感じのお話なんで、もしまだ読んだことないという方はぜひどうぞゝ(^O^)丿


...さて、前置きはそんな感じで。

ただ今研究室で、今日の昼に使う資料の作成に励んでます。
こんな時間まで頑張らなくていいように前もって作っておけばいいんですが、いざ作ろうと思うと資料が手元になかったりして
ついに今日までずるずるとかかってました。伊坂幸太郎の作品に出てくる「ずるずる人」という分類が本当にあるなら、
間違いなく自分は当てはまってると思う今日この頃。

[blog] 小説「陽気なギャングの日常と襲撃」 - LostMemories

なんだかんだといろんな雑用があったりして、集中できないのは問題ありのような気がします。
これを機会に本気でライフハックを実践しようかな?とか。でも逆に1つに集中しすぎて、細かいところをポロポロと落としてしまうのも
やばいです。いろいろできるようになりたいですね。

東北進出、仙台へ

さて、ついに東北地方に進出しました!
ホルンの某先輩は日本の全ての都道府県に行ったことがあるらしいのですが、
それには及ばずとも徐々に近づいて行く予定ですよゝ(^O^)丿
神戸を出発して12時間、やっと仙台に到着しました。

仙台駅
↑仙台駅

普通、神戸から仙台を目指す場合は飛行機で行く場合が多いみたいです。
なんですが、あんまり出費を重ねたくないのと、12時間椅子に座っていられるなら
高速バスでも便があることが分かったので、迷わず高速バスで…。
大阪の天王寺あたりから夜8時に出発して、朝の8時に到着しました。


今回の旅行の目的は2つあります。

1つ目は、仙台のおいしい食べ物+名所をできるだけめぐる。
2つ目は、伊坂幸太郎原作の映画「アヒルと鴨のコインロッカー」のロケ地をまわる。

1つ目はひたすらガイドマップを見つつ、バスと電車に乗っていけば攻略可能。
2つ目は意外にピンポイントなんでちょっと難しい。

ってことで、2つ目の目標に力点を入れて頑張りました。


まず、高速バスから降りて一番困るのが…、現在地がすぐには分からないこと。
とりあえずお腹もすいたんで、近くのすき屋で腹ごしらえ(-_-;)
地図をにらめっこすること約10分、なんとか方角も分かって仙台駅に着けました。

初めに向かったのが、まさに「アヒルと鴨の」コインロッカー。
売店のおばちゃんに聞いても全然知らなくてけっこう困りました。
とりあえず駅に張ってある地図をひたすら覚えて総当り作戦で(´Д⊂
かなりうろうろした結果、3階の新幹線乗り場のあたりにあることが分かりました。
まったくそれっぽい雰囲気ではないんで見過ごしてしまいそうですが、
言われてみればそんな感じも…。

アヒルと鴨のコインロッカー
↑コインロッカー。かなり普通。

それからは、るーぷるバスと呼ばれる巡回バスに乗って移動です。
仙台は伊達政宗がいろいろ頑張ったことでも有名で、いろいろな記念碑とかもありました。
仙台城址では、尼崎出身のやたらと大阪に詳しいおばちゃんに、
「就職したら、日頃の行いが大事やで?」と諭されました…。*2

るーぷる仙台
↑るーぷる仙台。めちゃめちゃ混みます。

紅葉の進む仙台城址
↑仙台城址にて。紅葉もきれいです。

仙台を一通り見終わって、駅に戻ってきたら牛タン定食を食べてました。
昼からかなり頑張ってます、おいしいけどとっても重たいです(@.@)

それから電車に揺られること30分。松島に到着です。
松島では観光フェリーに乗って、ひたすら島と夕日を眺めていました。
酔うかな?と思っていたけどそれほどでもなく、午前中の疲れのせいで
ちょっとうとうととしてました。

松島の観光フェリーから
↑フェリーから見る風景。海がとても輝いていました。

それから仙台に戻ってくる最中に、アヒルの鴨のコインロッカーで強盗の舞台となった
本屋さん「ブックスなにわ」に行ってきました。
まさに映画で観たそのままだったんで、テンションがあがりまくり!!
裏口の扉を蹴ってみたくなりましたw
残念ながら色紙みたいなものはすでに片付けられてしまっていたんですが、
けっこう記念になりましたねヽ(´ー`)ノ

ブックスなにわ
↑ブックスなにわ。意外と変わった場所に建っていました。

そして仙台駅に戻ってきて寿司と生ガキを食べてました。
生ガキがあんなにおいしいなんて!あれはビールにかなりあいますゝ(^O^)丿
自分で作るのはちょっと勇気がありますが、また食べてみたいです。

で、今は東京に移動してひたすら映画鑑賞+読書タイム。
1日だけとはいえ、かなり満喫できましたw
タクシーの運転手さんがとっても親切で助かりました!!

[web] アヒルと鴨のコインロッカー - Wikipedia

映画「アヒルと鴨のコインロッカー」

5月中旬から公開されていて、絶対行こうと思っていた映画「アヒルと鴨のコインロッカー」を観に行ってきました。原作は伊坂幸太郎の小説「アヒルと鴨のコインロッカー」で、監督は中村義洋です。椎名を演じる濱田岳と、河崎を演じる瑛太がかなりいい味出してます。

[wiki] アヒルと鴨のコインロッカー - Wikipedia
[blog] 小説「アヒルと鴨のコインロッカー」 - LostMemories


この作品は、仙台に引っ越してきた椎名と、その椎名の隣の部屋に住んでいる河崎が、広辞苑を盗もうと本屋を襲うところから始まります。冒頭がそれなんで、初めて見る人は「えぇ、なんで!?」と思うかもしれません。(僕は原作知ってるんで理由は分かるんですが。)でも、徐々にストーリーを追ううちに、この物語はすでに始まっていて、その途中から乱入した形になっていることが分かってきます。冷静な本屋の店長、麗子(大塚寧々)が途中で言っているように「この物語に、あなたは飛び入り参加してる」のです。

この物語のスタートは、河崎の部屋の隣の隣に住んでいるブータン人と、その恋人の琴美(関めぐみ)が主役です。ブータン人のドルジは、道路でひかれそうになっている犬を助けたことで、琴美と仲良くなります。彼らが一緒にいるときにたまたま動物を虐待しているグループに見つかってしまうのですが...。どうして裏口から悲劇は始まるのか?なぜ、河崎は急に広辞苑を奪おうなどと言い出したのか?ここから徐々に解き明かされていくことになります。


椎名を演じる濱田岳は、なにを演じても面白く見えますねw パンフレットにも書いてあるんですが、「あの?」っていうだけでも面白いですゝ(^O^)丿 憎めない人っていうのはきっと彼みたいな人のことを言うんだと思いますね。また、後半に出番がたくさんある瑛太は、どちらの役もうまく演じててびっくりです!過去のシーンでは、髪型が変わるだけであんなにも違うもんなんだな?と。いかにもという発音もいいですねw

でも、原作では出てきていたシッポサキマルマリは出てきませんでしたね?。あと、過去の麗子のシーンももうちょっとあってほしかったかも。とはいえ、ストーリーはすごくまとまっていて、はっきりとした世界観があってよかったと思いました。

映画「陽気なギャングが地球を回す」

伊坂幸太郎の小説「陽気なギャングが地球を回す」が去年に映画になってました。たまたま中古DVDを見てた時に発見して、これはいつか観よう!と思って、忘れて数か月。やっとTSUTAYAでDVD借りてみてみました。


おおまかなストーリーについては、以前書いた記事にあるので、そちらを参照してください。でも、小説と映画では結末が違うんでかなりびっくりしました。「こんな結末だったっけ?」ってちょっと考えてしまいました。映画の方も、これはこれでアリなのかもしれないですが、個人的には小説の方が好きですね。検問でひっかかるシーンも、原作では意味があったのにな?。あと、ニセ警察官もあんな風に活躍するとは思わなかった。

とはいえ、全体的には面白かったです。初めに車がドリフトでかわしながらパトカーを撒き、しかもほぼ真横になりながら建物の隙間に入り込む!ありえないw いくらCGとはいえ、あれはびっくりした。原作では、あんな設定だったっけかとついついツッコミをいれたくなります。

役者さんの方では、成瀬を演じる大沢たかおと、雪子を演じる鈴木京香が頑張ってました。もちろん、響野役の佐藤浩市の演説もすごく気合いが入っていたし、しゃべってる量もきっと他の人より多い印象でしたw 久遠役の松田翔太も、とてもさわやかな感じ。


「オーシャンズ11に満足できなかった人」が満足できるかどうかはちょっと微妙ですが、これはこれで楽しめる映画だと思いました。でも、まずは原作の方をお勧めします!

小説「オーデュボンの祈り」

伊坂幸太郎が作家として初めて世に出した小説「オーデュボンの祈り」。荻島と呼ばれる、世間とは隔離した世界で起こる不思議な出来事に、外から来た主人公がだんだんと巻き込まれていくストーリーです。このお話で出てくる人たちはどこか世間離れしていて、それでいて魅力的な存在なので、すごく好感が持てると思います。


荻島では、昔から「島の外から来た奴が、欠けているものを置いていく」という言い伝えが残されています。普通ではありえないような人達が過ごすリアリティのない島で、外から来た伊藤は心のどこかでこの言い伝えを考えることになります。嘘しか言わない画家、地面に耳を当てて音を聞く少女、市場で一歩も動けなくなった女性、そして田圃の真ん中でしゃべりだすカカシ...。伊藤は、カカシの優午から、いくつかの助言を受けます。この助言が、彼の生活を大きく変えていくことになります。

さらに重要なのが、カカシの優午は未来が分かるということ。いつも島の人達から頼られ、特別視されてきた彼は、ある日突然誰かの手によってバラバラにされてしまいます。誰にこんな仕打ちをされたのか。さらに、未来が分かっているなら、どうしてそれを誰かに伝えなかったのか。さまざまな謎が伊藤を悩ませます。

ここから、いろいろな事件が起こっていくわけなのですが、最後に分かる事実はなかなか驚かされます。まさに偶然の産物というのか、それによって引き起こされた結果がこんなことになるとは思いもしませんでした。そして、島に欠けているものも最終には島の外からもたらされることになるのもすごいと思います。

最後に、カカシの優午は作られたときから優しい心の持ち主だったということ。顔もなくて、自力では動くこともできないただのカカシなんですが、それでも守りたいものを体を張って守りきったというところはすごく尊敬できます。いつも穏やかでいたいという気持ちは分かるような気がしました。

小説「アヒルと鴨のコインロッカー」

伊坂幸太郎を紹介してもらってから半年、そろそろ作品の半分くらいを攻略したような気がします。どれも読んだ後の雰囲気が清々しくて、1つだけ推薦しろと言われても決めかねます(^-^) もちろん、今回読んだ小説「アヒルと鴨のコインロッカー」もその例にもれません。

この「アヒルと鴨のコインロッカー」というタイトル。見ただけではなんの話なんだかまったく予想がつきません。少し前に読んだ東野圭吾の「手紙」では、主人公の兄から送られてくる手紙がとても重要な存在として現われます。また、伊坂幸太郎の「死神の精度」では、死神が出てきていろいろな人の生死を見届けます。でも、この「アヒル」とか「鴨」、そして「コインロッカー」。これに一体どんなつながりがあるんだろうって感じますよね。

でも、この小説を読んだ後にタイトルを眺めると、あ?そういうことだったのか!ときっと思うはずです。これらの3つのキーワードは、作品の中でちょこっと紹介されています。でも、アヒルや鴨自体はストーリーに大きな影響を与えていません。実は、これらは何かに例えられているのです。なので、読んでいてこれらのキーワードが見つかったら、ぜひどんなふうに紹介されていたかを覚えておきましょう。キーワードの例えが分かったとき、「アヒルと鴨のコインロッカー」というタイトルもきれいに変化しているはずです。

書かれているストーリーなどはぜひ読んでもらうとして、少し「陽気なギャング」シリーズの登場人物が出てくるのがいいですね。伊坂ファンには分かるサービスって感じで。今回もとても読みやすい話で、スラスラと読んでいけました。


小説「陽気なギャングの日常と襲撃」

伊坂幸太郎の作品の中で、4番目に読んだ作品がこの「陽気なギャングの日常と襲撃」。この作品は、「陽気なギャングが地球を回す」の続編に当たるもので、おなじみの4人組の銀行強盗、成瀬、響野、久遠、雪子が今回も予想外な展開を見せてくれます。

今回も彼らは銀行強盗を企てます。いつものごとく響野の演説のもとで、5分間での強盗を成功させます。しかし、その銀行で起こっていた事件は強盗だけでなく、彼らとは別にもうひとつの事件がひそかに実行されていました。それは「社長令嬢誘拐事件」・・・。つながりがないと思われていた事件に隠された伏線。誘拐事件に首を突っ込んだ彼らが取った行動とは?そして迎える結末とは?4人のギャングが繰り広げる痛快なやりとりと予想外な展開。最後まで飽きさせることのない軽快なサスペンスです。

個人的にこのシリーズで気に入ってる言葉が「ずるずる人」。ずるずると流れに巻き込まれ、にっちもさっちも行かなくなる人たちのことを指すらしいです。で、どうやらずるずる人は、極悪人に弱みを握られて犯罪を犯してしまうとのこと。ぜひそんなことにならないように気をつけたいですね^^

一応、前作を読まなくても楽しめる作品ですが、多分読んでおいた方がもっと楽しめると思います。少し前に、前作を題材にした映画も作られたらしいので、また観れたら感想を書きたいと思ってます。

小説「陽気なギャングが地球を回す」

後輩に、なんか面白い本ない?って訊いて、貸してくれた本がこの「陽気なギャングが地球を回す(伊坂幸太郎/祥伝社)」です。けっこう分厚いのですが、流れがよいのでさくさく読める本です。

タイトルにギャングと付くくらいなので、このストーリは4人の銀行強盗が主人公になっています。嘘を見抜くことができるリーダー成瀬、スリの名手・久遠、しゃべれば嘘しか出てこない演説の達人・響野、正確な体内時計を持つ雪子。共通点がないようなこのメンバーが、ある銀行を強襲し大金を奪おうとします。しかし、成功を手中に収めたと思われた瞬間、予期しない相手に邪魔をされてしまいます。

結局大金を手に入れることができなかった主人公たちは、彼らに一泡吹かせようと画策するのですが・・・。思いもよらない伏線が痛快な結末を導く、コミカルな雰囲気のギャング・サスペンスです。難しい話は出てこないので、きっと誰でも気軽に読めると思います。

このページの上部へ

About

tetsuの日記・雑記です。
日々経験したことを記録していきます。

広告

サイト内検索

最近のピクチャ

  • snow.jpg
  • リアディレーラ

月別アーカイブ

最近のコメント