タグ「推理」の一覧

小説「推理小説」

タイトルからして突拍子な小説「推理小説」は、秦建日子*1さんの作品です。
推理小説というタイトルはもしかするとなじみがないかもしれませんが、「アンフェア」と言えばきっと話が通じるでしょう。小説「推理小説」は、篠原涼子が好演したドラマの原作です。

この話は端的に言うと、自ら執筆した小説通りに事件を起こし、1億円という高額な対価で買い取りを要求する犯人と、検挙率が素晴らしく美人、しかし生活が破綻している雪平夏見の2人を中心とした物語です。
「これがリアリティ、そしてオリジナリティ」という謎の台詞を言ってから犯行に及んだ犯人の心理や、その犯行の状況がありありと書かれています。全体のボリュームとしてはわりと少なめなものの、そこで展開される物語は先が読めず、なかなか楽しめます。
雪平の過去も物語を追っていく毎に解き明かされ、最後にはまさか犯人の思惑通りに雪平が行動しているのが驚きました。現実にはこんなストーリーはありえないのかもしれませんが、どこが現実じみているあたり、リアリティとオリジナリティをうまくミックスさせた点なのかもしれません。

個人的には、もうちょっと丁寧に書かれていてもいいかな?と思ったんですけど、これはこれでさらっと読めてよいと思いました。

小説「すべてがFになる」

森博嗣が作家として活躍するきっかけとなる小説「すべてがFになる」を
読んでみました。この作品は、1996年に第1回メフィスト賞を受賞し、以降連載される
S&Mシリーズ*2の最初の小説です。孤島の中で発生する密室殺人を
犀川創平と西之園萌絵が華麗に解決します!

[wiki] すべてがFになる - Wikipedia
[wiki] 森博嗣 - Wikipedia

ストーリーの概説は上記のWikipediaのリンクに任せるとして、この作品で
特徴的なのは、コンピュータに関する記述がとても多いこと。個人的にこれだけ
コンピュータ関連の話が出てくると、直感的に分かる人ってなかなか
いないんじゃないかな?と危惧する面もあります。トリックの話でも、これを
解こうと思ったら、コンピュータで何ができて何ができないかをはっきりと
知っておく必要があるんじゃないかと。

例えば、タイトルでも「すべてがFになる」と言われてもほとんどの人は
なんのことか分からないんじゃないかと思います。(かくいう自分も、Fは
成績のランクのF→失格かと思っていました。)
でも、そのタイトルの示す意味が分かるように、いろんなところに伏線が
張ってあるのは素晴らしいですね。

一番最後の記述の、机に置かれた黄色いレゴブロックの一片を
「立派なおもちゃの兵隊になることを夢見た小さな孤独」と表現してるのも、
これまでのストーリーと絡めて考えるととてもしっくりくる表現だと思いました。

この作品から、四季シリーズやその他のシリーズにも派生していく
らしいので、もっと別の作品も読み進めてみることにします。

小説「容疑者Xの献身」

これまで読もう読もうと思っていて読んでなかった、小説「容疑者Xの献身」。
せっかくのGWなので、旅行中のホテルで寝る前の時間を見つけて一気に読んでみました。
東野圭吾が著わしたこの小説は、第134回直木賞を受賞した作品なのだそうですね。
もっと早くに受賞していたのかと思ったのですが、ちょっと意外な気もします。

さて、作品のあらすじはWikipediaの記事などに任せるとして、さっそく感想を。
この作品は探偵ガリレオシリーズの第3作目になります。ですが、メインキャストの湯川学の
雰囲気が今回はちょっと違います。いつもは刑事の草薙に多くの示唆を与えたりするのですが
今回の事件ではなんとか自分自身で事件の謎を解決しようとします。
それはなぜか。その事件の容疑者が、大学時代の友人、石神だったからです。

犯人が残した証拠から、事件の当日どんなやりとりが行われたか。
湯川はさまざまな角度から、残された謎を解決しようと試みます。
前半はすごく単純な問題なのかと思っていたのですが、最後の最後まで読んでみて
明らかになった事実はとても意外です。というか、これは実際に解けるんだろうか?

あと、この小説のタイトルは読み終わると端的に内容を示しているようにも思われます。
単純に考えれば、「容疑者X」と言われれば「ある容疑者」と同義のように取れます。
しかし、「X」という記号に別の意味として考えると、これがぴったりと内容に当てはまるのです。
幾何の問題だと思ったら関数の問題だった。まさにそんな感じです。

本筋とは関係ないんですが、亀戸っていつもホテルとかレンタルルームのある場所に
なっている気がします*3。確かに下町っぽいので
東京の人からすればそういうところなのかもしれませんが…。
でも近所が出てくるのは面白いですゝ(^O^)丿

犯人が唯一失敗したのは、献身をした相手をあまりに大切に思いすぎたこと。
でも、もし湯川がこの事件に登場していなかったら、間違いなく犯人の思惑通りに
進んだわけで。瞬時にこんなストーリーを考えた犯人には脱帽です。

[blog] 小説「探偵ガリレオ」 - LostMemories

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