小説「重力ピエロ」

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後輩から借りた本で知った、伊坂幸太郎さんの著作のひとつです。2003年に書かれた作品で、かなり注目を集めていたらしいです。(僕自身はホントに最近知ったんですが・・・。)

さて、この話はけっこう面白いです。300ページ強の長編なんですが、全体のどこにも無駄がなくて、最後の結末にどこか関わっています。「重力ピエロ」というタイトルも、空中ブランコで飛び回るピエロが一瞬重力を忘れるかのように、どんな困難なことでも乗り越えることができるということを示しているように思えます。

物語の内容は、「春」という血のつながりのない弟とともに、落書きと放火事件との関連を調べていくと、予想もしなかったつながりが見えていくというもの。落書きと放火事件のつながりが分かったときの驚きもさることながら、放火事件が終わった後のストーリーもかなり意外性に富んでいます。テーマ自体はなかなか重たくなりがちなことなのですが、それが明るく軽く伝わってくるのもいいところです。

僕の研究室にも関わりがあるバイオの話も出てくるので、ぜひみんなに読んでほしい作品のうちのひとつです。

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「重力ピエロ」伊坂幸太郎/著

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伊坂幸太郎【重力ピエロ】

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