小説「半落ち」

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実家への移動中に読んでた「半落ち」という本がいい感じだったので紹介しておきます。この半落ちという話は2年前に映画化されている作品です。結構話題になっていたので、観たことがある方も多いと思います。

半落ちとは、容疑者が容疑を一部自供してははいるものの、すべては自供していない状態のことを指します。この物語は、アルツハイマー病の妻を殺した警察官が、犯行から自首するまでの空白の2日間を、頑なに語ろうとしないことから始まります。最愛の妻を自らの手で殺し、警察官としての鑑であった彼が、どうして自殺をせず生きることを選択したのか。また、どうして彼はあと1年だけ生きると心に決めているのか。彼に関わる6人の人間模様も相俟って、予想外の2日間が隠されています。

で感想ですが、さすが映画になっているだけにすごくレベルが高い作品だと思います。容疑者に関わる6人の視点がさまざまで、物語の流れもすごくいいので、読んでいて飽きさせません。最後に解き明かされる2日間がやや突拍子な気もしますが、かなり感動的で人間味を感じさせる作品です。やや長いお話なので、時間がたくさん取れる方におすすめです。

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